的川:化学的に合成された物質で植物のかわりをするというのも1つの案で、植物のないところで我慢する心を研究するのもおもしろいかもしれませんけど、宇宙の中で植物をつくるというのも大事ですよね。青森県に環境科学技術研究所があって、そこで今ミニ地球をつくろうとしているんですね。人間が現実に、土井さんたちの宇宙飛行士はアストロノートといいますけど、環境科学なんでエコノートというんですね。エコノートの2人をもうじき中に入れて、植物も全部育成して、動物はヤギを入れて、そこは太陽の光以外は全部内部で循環すると、そこをミニ地球というんでつくってやろうという、これは多分今まで世界でできたそういう種のものでは世界最高のものだと思いますけど、そういう実験は将来の宇宙での生活を頭に入れてやっているんですけれども、植物の緑がないと何となく和まないという点はあるんじゃないでしょうかね、素人目に見ると。
そろそろ時間がなくなってきました。今大体ぴったり時間ぐらいなんですけれども、もう1人、これを言わないと眠れないという、眠れない人が何人もいて困っちゃった、どうしましょうか。そこの方、一番向こうの。
参加者E:JAXAが宇宙開発を進めていくためには国民の支持が要るとさっきおっしゃられましたけど、親とか友達とかにJAXAのタウンミーティングに行くと言ったら、JAXAって何と聞かれたんですよ。やっぱりまだJAXAがあるということがあまり知られていないと思うんですよね。だからJAXAがあるということや、今何をしているということとか、これから何をしていこうということとかをもっと広報していくべきだと思うんですけど。
的川:きょうは幸いなことに、JAXAの広報部長さんが見えてますので、ちょっと決意表明をしていただきましょう。
中村:ありがとうございました。JAXAの広報部の中村と申します。JAXAが発足しましたのは昨年の10月1日でした。それまでは3つの機関が一緒だったものが、新しくできたばかりなんです。できたばかりで、やっぱり名前が売れてないというのはよく感じています。今のお話でも、大学のような科学衛星をやっていったらいいじゃないのかというところでは、前の研究機関の名前、ISASといいますけれども、そのほうが有名なんですよね。あるいはこの前までロケットを打ち上げてました関係で、NASDAというと覚えていらっしゃる方がいっぱいいるんですけれども、そういうものが一緒になって今度JAXAというものになりました。これから、その前の研究所の時代にやった成果をよりいいものにしてうまく研究成果として出していきたいと思っていますので、その成果を踏まえて、JAXAの名前が皆さんのお耳に届くように努力してまいりたいと思います。そうはいっても、成果が出るのにまだ何カ月かかかるかもしれませんから、ここにいる皆さんはきょうから覚えていただければと、こういうふうに思っております。よろしくお願いします。
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