JAXAタウンミーティング

第1回:都城市ウエルネス交流プラザ 2004年5月29日開催
テーマ2 日本の宇宙開発をどう進めるか


参加者D:私も宇宙旅行が1,000万だったら行ってみたいと思っている口なんですけれども、ただJAXAが有人飛行を目指す必要はないのではないかなと思います。アメリカやロシア、中国のように国のメンツをかけた争いの中にJAXAが飛び込む必要はないと。そのかわりもっともっと科学的な衛星の技術を高めることで、それを民生用に転用することでもっともっと私たちの生活が便利になり、民間がそれに注目して、民間からの拠出金もふえるということで、私たちの税金だけでなく民間からも支援をしていただくともっと開発も進むのではないかなと思います。


的川:ありがとうございました。ほかにいかがですか、どんどんふえてきましたね。初めて発言される方を。


参加者E:僕は大学で人間と植物の関係について勉強しているんですけれども、植物がもしない環境で人間が生活できるかといったら、精神的に無理だと言われています。宇宙とか、先ほど見たスペースシャトルの中の映像を見ますと植物がありません。その植物のない環境で生きていくにはどうすればいいかとか、そういった心の面での研究を、自然が多くて植物とかをよく見てきた日本人ならではの研究として、植物と人間の心の研究とかを注目していったらいいのではないかと思います。


土井:どうもありがとうございます。実際私はスペースシャトルに乗っかって、このミッションでウクライナの宇宙飛行士が植物の成長実験をやりました。1週間かけて実から花をつけたわけですけれども、ちゃんと宇宙で植物は生えるんです。ですから、植物がなくても宇宙空間で何かできるシステムをつくったらという、それは本意じゃないと思うんです。やはり宇宙空間で植物と人間が一緒に生活できるようなロケットか宇宙船かスペースステーションか、そういうのが理想だと思うんです。植物と言わないで木みたいなやつを宇宙に持っていって生えてもいいし、それから実際に自給自足しようとすると、自分で宇宙空間で食糧をつくらなくてはいけないと。何かつくるといったらやはりお米とか麦とかまず植物からつくりますよね。お魚を持っていくのは楽なんですね。そういう意味で、自分で宇宙で食糧を生産する、特に月とか火星とかに長期間行ったときに植物を一緒に持っていくというのは非常に重要なことですし、世界じゅうで一生懸命今研究している最中です。私たちが今つくろうとしているスペースステーションでも、植物をきちんと宇宙空間で生育させるということが非常に大きな実験テーマになっています。



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