JAXAタウンミーティング

第1回:都城市ウエルネス交流プラザ 2004年5月29日開催
テーマ2 日本の宇宙開発をどう進めるか


的川:コンピュータの話だけではないんですけれども、例えばソニーのビデオカメラとか、そういうのはアメリカやヨーロッパのいろいろな探査機に乗せられているものはあります。日本の場合には、日本の技術がNASAの何かに乗せられたとか、ヨーロッパの何かに乗せられたという例はぽつんぽつんとあることはいろいろあることはあるんです、思いもよらないことがあります。火星に着陸したこの間のスピリットとオポチュニティという探査機がありましたよね、ローバー。あれが落ちるときに、エアバッグのようなもので包んでどーんと落ちていきましたよね。あれの材料というのは、実は愛媛県の日本の会社でつくられている、それも大変見事な材料です。そういうふうなことはぽつんぽつんと取り出してあるんですけれども、全体としてそういうふうにすぐれたメーカーのがぽんとアメリカの網に引っかかって取り上げられているという形をとっているわけですよね。いい例は結構ありますけれども、これからの宇宙開発の方向というのはそういう方向ではなくて、民生品をできるだけ宇宙で使うという方向が見直されてきてて、日常我々が使っているようなものを衛星に載っけても、変にならないように衛星自体のシステムを考えていくと。そうすると普通の中小企業でつくっているようなものでも平気で宇宙で載せられるようになるわけです。


 土井さんがおっしゃったように、宇宙環境で大変厳しい環境があるんだけれども、それを別の形でおおって民生品ができるだけ載せられるという考え方が少しずつ衛星設計に取り上げられるようになってますので、新しい方向でしょうか、宇宙開発の敷居を下げるという言葉でよく言われますけど、それは日本でもJAXAができてから大変大きく見直されている方向です。大企業だけでやっている宇宙開発ではないという方向を目指すということですね。そうやって日本の技術があちこちでどんどんどんどん伝播していくということができるといいなと思います。ほかにいかがでしょうか。



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