“L+72” 運用に必要なもの・・・格闘する心、目薬、栄養ドリンクetc
2015年2月13日(金)
- プロジェクト
- 人工衛星・探査機
2月13日ですね。L+のカウントは72日となりました。
先日2月11日は、日本の宇宙開発の節目の一つとなった日なのをご存知ですか?
1970年のその日、日本初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられました。
それから45年。
「はやぶさ2」は本日も順調に航行を続けています。
初期機能確認では、太陽光圧や姿勢軌道系機器による連係動作の確認を実施しています。太陽光圧は非常に小さいこともあり、その力の大きさ、得られた影響などの評価には、探査機から届くデータを慎重に読み解かなければなりません。姿勢軌道制御担当者は探査機の状態を示すデータ(テレメトリデータ)などと格闘中です。
さて、お待たせいたしました。 |
ちなみに、北海道大樹町にあるJAXA大樹航空宇宙実験場は、「はやぶさ2」搭載のレーザ高度計(LIDAR)の性能確認試験を2013年に実施した地でもあります。
<「はやぶさ2」航行ステータス>
2015年2月13日14時0分(日本時間) 現在
太陽からの距離 | : | 1億6,096万km |
地球からの距離 | : | 2,895万km |
赤 経 | : | 83.82度 |
赤 緯 | : | -13.80度 |
航行速度 | : | 27.6km/s |
地球から見た「はやぶさ2」の方向
はやぶさ2と地球、太陽、小惑星1999 JU3 の位置関係(概略図)
はやぶさ2カウントアップレポート“L+(エルプラス)”とは―
打ち上げ後の経過時間を示す際、運用現場では「Launch(打ち上げ)」と「プラス○日」を組み合わせて「L+1(=エルプラスイチ)」と表現します(あくまでも一例ですが…)。
今後、「はやぶさ2」の航行ステータスなどをお伝えするにあたり、6年間という長いミッション期間での“時間経過”を皆さんと一緒に感じていきたいとの想いから、レポートタイトル名といたしました。
“L+”では、月・惑星探査プログラムグループ広報担当者がミッション内容や運用状況にまつわるトピックスをお伝えしてまいります。