機関紙「JAXA's」
JAXAの機関紙「JAXA's」は、2019年の77号から大規模にリニューアルしました。
紙のタブロイド版とWEB版の2つのメディアで展開している「JAXA's」ですが、タブロイド版にはQRコードを各所に埋め込み、深い情報に簡単にアクセスできるようにしました。WEB版では、タブロイド版に収め切れなかった内容を余すところなく掲載しています。
紙とWEBを相互に行き来しながら、ぜひJAXAの今に触れてみてください。
JAXA's 96号
2024年6月27日 発行
そしてそこで見つけた共通点などがとても感慨深いのです。
特集号となった96号は、いつもと少し違う構成で、冒頭にはH3とSLIMのプロジェクトマネージャ同士の対談を掲載。
プロマネ同士の対談は、これまで実現したことのない初めての企画です。
ロケットと月着陸という異なる目的を持って、それぞれのプロジェクトを引っ張っているのはどんな人たちなのか。
ぜひプロマネたちの想いに触れてみてください!
(田辺久美子/広報部企画・普及課)
JAXA's 95号
2024年3月28日 発行
JAXA's 94号
2023年12月26日 発行
(JAXA’s担当 笹村舞実/広報部)
JAXA's 93号
2023年9月29日 発行
例えば旅行の計画をたてるとき、「どうやって行こうか」とルートを考えるのは楽しいし、その過程で行った気になったりする。きっと探査機の軌道の設計者は「ここで太陽を何周まわって、地球をスイングバイして・・・」などと、自分も探査機になった気分で目標天体までのルートを描いているのだろう。その気分は専門的な知識がなくても、例えば軌道図の線を指でなぞってみるだけでもフィジカルに味わえる。何万、何億キロをクルクルまわりながら(なぞりながら)、探査機と一緒に旅する宇宙はいかがでしょうか。(JAXA’s担当 中島史朗/広報部)
JAXA's 92号
2023年6月30日 発行
音楽、騒音、音波、超音速、ソニックブームと、日常生活から物理学、航空工学への橋渡しがテーマの対談と特集、いかがでしたか。音楽の視点から、音のキャラクターという言葉に音の心地よさは人それぞれと認識する一方、工学の視点からは、騒音を下げる技術も、不快感というキャラクターを理解して心地よくすることが目標なのか、と感じました。その他、ビジュアルページやコラムも含め、人の感性に直結した奥が深い世界を垣間見て頂けることを願って、今号をお送りします。(JAXA’s編集委員 伊藤健/航空技術部門航空イノベーション統括)
JAXA's 91号
2023年3月29日 発行
2月末、JAXAの新しい宇宙飛行士候補者決定の報がありました。昨年のNASA SLSの打ち上げ成功もあり、アポロ計画以来の人類月再訪の気運が熟してきているのを感じます。そんな中、150年以上前に、既に科学的な検討に基づいた月ミッションの計画が、小説という形で記されていたことを改めて知り、人類の月への憧れとその実現のための情熱が普遍的なものであることを改めて感じました。そして、将来人類が月で活動するのが当たり前になった時代には、どのような文化が花開くのだろうか、と檸檬の月を見て思いをはせるところです。(JAXA’s編集委員 山村一誠/宇宙科学研究所 宇宙物理学研究系 准教授)
JAXA's 90号
2022年12月26日 発行
写真家から見た衛星写真、興味深い視点の対談から始まり、衛星が見守る未来の社会をマンガで描く少し楽しいページ、いかがでしょうか。マンガではあるものの、実は2040年代はそれほど遠い未来でもありませんし、描かれている世界は本当に実現できるんじゃないか、実現してほしいな、と期待が膨らみます。また、今回は航空機にも焦点を当て、実験用ヘリコプタを紹介しています。調布飛行場横の道路を横断する写真は一見の価値がありますね。快晴の空に舞い上がるヘリコプタのビジュアルページもあわせ、今号も是非お楽しみ下さい。(JAXA's編集委員 伊藤健/航空技術部門 航空イノベーション統括)
JAXA's 89号
2022年9月30日 発行
50周年の半ばの四半世紀前、「きぼう」日本実験棟もつくばエクスプレスも未完成の頃、入社後初の異動先が筑波宇宙センターでした。紙面ご登場の鈴木清次さんをはじめ、研究開発の現場で多くの諸先輩方から様々な学びを得て、同僚や後輩と様々なチャレンジに情熱を傾けてきました。広報担当としては、環境試験設備で様々な試練?を乗り越えている衛星実機たちを視察や報道対応の機会ごとに見てきました。打ち上げロケットから分離、所定の軌道に投入されたとき、旅立つ我が子を見送る親の気持ちとはこのことかと感慨深く思ったものでした。(JAXA’s編集長 佐々木薫/広報部長)
JAXA's 88号
2022年7月7日 発行
新型コロナウイルス感染拡大で世界が一変して2年が過ぎ、ようやく世の中が行動制限緩和ムードになってきました。この2年間で感じたのが、行動制限が続く中でも着実に四季を知らせてくれる自然の強さでした。地球を大切にしたい。持続可能な社会を目指すSDGsがいっそう自分ごととして感じられるようになりました。宇宙も地球も、まだ解明されていない謎でいっぱいです。「センス・オブ・ワンダー」で切り拓いた未来はどのような世界になっているのでしょうか。4月から編集委員に加わりました。よろしくお願いします。(JAXA’s編集委員 田辺久美子/広報部 企画・普及課長)
JAXA's 87号
2022年3月29日 発行
宇宙の「宇」は四方上下に広がる空間で「宙」は過去と今から来る時間、と紀元前中国の思想哲学書『淮南子』では示されています(往古来今謂之宙、四方上下謂之宇)。そう、宇宙とは時間と空間の集大成。私たちが見ることができる過去からの光とそこから感じられる広がりを通じ、これから私たちはどうなっていくのか、どこへ向かうのか、未来をどう創っていくのか、そんなことにも思いを馳せたいと思います。今回の特集は「JAXAと時間」。人に伝えたくなるような、そして新しい視座を得られるような「時間」を集めました。(JAXA’s編集長 佐々木薫/広報部長)
JAXA's 86号
2021年12月24日 発行
13年ぶりに宇宙飛行士候補者の募集が始まる中、多様な方々に応募して頂く視点も含め、アーティストのコムアイさんと油井宇宙飛行士との対談、いかがでしたでしょうか。特集ページ(タブロイド版:P6-7)でもご紹介した、応募から宇宙へ行くまでの大まかな流れと併せ、宇宙飛行士の新しいイメージを感じて頂ければ幸いです。
ほかにも筑波宇宙センターにある「電波第2試験設備」のディテールまで見える中開きの大きな写真(タブロイド版:P8-9)は、格好いい!と編集委員会でも評判でした。ポスターとしてもご使用頂ける出来映えかなと思っています。今号も是非お楽しみ下さい。(JAXA's編集委員 伊藤健/航空技術部門航空イノベーション統括)
JAXA's 85号
2021年9月30日 発行
国家機関がほぼ独占していた宇宙の場は、いま、民間企業や大学の利用が急速に拡大しています。その利用を促進するのもJAXAの大事な役割。JAXA's 85号では、そのような活動の一環として、「革新的衛星技術実証2号機」を紹介しました。宇宙へ挑戦しようとしている皆さん、チャンスです。なかなか収束しない新型コロナウイルスのため、本号もほぼリモートで打ち合わせ、取材を重ねて製作しました。一日も早く直接議論を交わせる日が来ますよう。(JAXA’s編集委員 山村一誠/宇宙科学研究所宇宙物理学研究系 准教授)
JAXA's 84号
2021年6月30日 発行
初打ち上げに向け準備に余念のないH3の開発現場と新しい世界を導く新機種へのワクワク感をお伝えできたでしょうか。表紙イラストと(タブロイド版の)P6-7に登場するイキモノも探してみて下さい。豊かな社会づくりへの貢献を目指すJAXAの科学と技術を親しみ易くお伝えする術を追求する中、デザインがその価値を更に高める、価値創造デザインエンジニアリングに出会いました。中身(機能性や操作性)が美しいものは外形も美しい。本号より編集長を担当します。よろしくお願いします。(JAXA’s編集長 佐々木薫/広報部長)
JAXA's 83号
2021年3月29日 発行
日本中が、いや世界が盛り上がった「はやぶさ2」の帰還。コロナで暗いニュースばかりが続く中、数少ない明るいニュースだったかと思います。今号ではそのプロジェクトをJAXA’sなりの切り口で皆様にお伝えすべく工夫してみましたが、いかがでしたでしょうか。他にも、ちょっと難しい数式をビジュアルにお見せしたページもおすすめです。サイエンスとアート、緻密さと抽象、論理と感性の対比といったところ?その橋渡しになっていれば幸いです。(JAXA’s編集委員 伊藤健/航空技術部門次世代航空イノベーションハブ長)
JAXA's 82号
2020年12月28日 発行
今回のJAXA'sは、「おおすみ」打ち上げ50周年を記念して、日本の宇宙開発の歩みとこれからを特集しました。「おおすみ」記事の取材で伺った話や調査した資料からは、当時の活気あふれる研究所、現場の様子を感じました。記事に掲載された写真は、JAXA宇宙科学研究所に保管されている膨大な記録映像アーカイブの中から選び出しました。そのうちの1枚を表紙に採用することになり、よりクオリティの良いものをということで、フィルムのスキャンからやり直しました。かくまでこだわりの誌面作りです。皆様にお楽しみいただけますよう願っています。(JAXA's編集委員 山村一誠/宇宙科学研究所宇宙物理学研究系 准教授)
JAXA's 81号
2020年10月15日 発行
2020年、COVID-19の感染爆発で世界は未曽有の混乱に陥りました。JAXA’sも例外ではなく、今年度最初の発行は見送らざるを得なくなりました。楽しみにしてくださっていた皆様には申しわけありませんでした。緊急事態宣言でJAXAも影響がなかったといえば嘘になります。その中でも種子島からの「こうのとり」打ち上げは万全の態勢で臨み無事成功、「はやぶさ2」も順調です。野口宇宙飛行士の打ち上げ準備にも余念がありません。テレワークでできることの幅も思いのほか多いことに気づかされ、働き方は変わり、世界はより身近になりつつある感じすらします。JAXA’sでは、宇宙航空コミュニティーの今を発信し続けます。(鈴木 明子 JAXA’s編集長/広報部長)
JAXA's 80号
2020年3月31日 発行
今号の特集では、雲と雨を取り上げました。のんびり雲が流れていくのを眺めたり、形を何かに例えたり、しとしと降る雨を見ながら物思いにふけったり、そういう余裕もなかなか無い日々ですが、心を雲の中に飛ばして、気温や空気の流れ、エアロゾルなどの絶妙なアンサンブルが鳴り響いているのだと思うと、ふと見上げた空も違って見えそうです。さて、リニューアルから1年が経ちました。大きな路線変更で、新しい誌面をみんなでアイデアを出し合い、議論しながら作り上げていく過程はとても楽しいものでした。次は走行を安定させつつもマンネリにならないよう、挑戦を続けていくことが課題です。引き続きJAXA'sをよろしくお願いします。(JAXA's編集委員 山村一誠/宇宙科学研究所宇宙物理学研究系 准教授)
JAXA's 79号
2020年1月10日 発行
日頃、重力の存在を意識することはないと思いますが、重力があるからこそ、人は地面を歩くことができ、モノは静止し、地球に留まることができます。重力がなければ、すべてが宇宙空間に放り出されてしまうのです。こういう意識でまわりを見ると、新しい世界が開けてきます。
例えば「歩く」という行為も、1歩踏み出すたびに「地球が引っ張ってくれている」と思えば長距離でも歩けそうだったり、微少重力下でフラフラ浮いているペンを(映像で)見たあとに、机のうえでジッと静止しているペンを見ると、なんだか健気に思えてきます。「微少重力」の世界を知ることで、「重力」のある世界の見方が変わる。ぜひ「重力」の存在を意識して、新しい発見をしてみてください。(JAXA’s 編集委員 中島史朗/広報部)
JAXA's 78号
2019年10月17日 発行
街を歩いていると、落ち葉を踏む心地よい音を楽しめる季節になりました。落ち葉は木を離れて空中を漂いながら地面に落ちますが、遠い天体まで寸分の狂いもなく探査機を送り込める時代になっても、その落下地点を正確に予測することはできません。これは、宇宙と違い地球には空気があって現象を複雑にしているからです。JAXAの活動は、宇宙だけでなくこの空気に満たされた「空」にまで及んでいます。
そこで、本号では空気の力をうまく使って大空を自由自在に飛びまわるための研究をしている航空技術にスポットライトを当てました。航空の研究者は、空を飛ぶことに憧れた先人達の肩の上に立ち、さらなる高みを目指して日々研究に取り組んでいます。(JAXA's編集委員 青山剛史/航空技術部門 数値解析技術研究ユニット長)
JAXA's 77号
2019年7月11日 発行
令和の時代に入って初のJAXA’sを発行しました。半年前、新しい時代に合わせてJAXAの広報誌も新しくしようと決め、編集委員がさまざまな意見を聞き、試行錯誤しながらここまでたどり着きました。リニューアルのポイントは、これから10年先を見据えた宇宙航空コミュニティの開拓です。そのために、男性女性を問わず20代から30代の社会人世代にも多く読んでもらいたいと考えています。
今、世界の宇宙航空業界は激動の時代に入っています。宇宙機関だけがロケットや人工衛星を打ち上げるのではなく、大学も企業も地方自治体もプレーヤーです。そして10年後、月や火星が人類の活動領域に入ってくるのも夢ではなくなってきました。JAXA’sでは、宇宙航空コミュニティが科学と技術の分野から、日常の生活、文化や芸術の世界まで、さまざまなジャンルにつながっていくことを目指しています。(JAXA's編集長 鈴木明子/広報部長)