イプシロンロケット2号機・組み立てから打ち上げリハーサルまで

2016年12月16日(金)

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12月20日(火)に打ち上げ予定のイプシロンロケット2号機とジオスペース探査衛星(ERG)は、現在、内之浦宇宙空間観測所で、打ち上げに向けた作業を行っています。
9月に肝付町内之浦漁港へイプシロンロケットの1段モータが運び込まれてからこれまでの作業をおさらいしながら、打ち上げまでの作業を説明します。

左:施設の配置 右:イプシロンロケットの構成

9月12日(月)

イプシロンロケットの1段モータは、専用コンテナに格納され、発射場のある鹿児島県肝付町内之浦漁港に船で運ばれました。水切り後、トランスポータと呼ばれる専用の大型トレーラーに乗り換えて、内之浦宇宙空間観測所のM組立室に搬入されました。

 

水切り

トレーラーの乗り換え

陸上輸送

M組立室搬入

11月12日(土)

M組立棟で、イプシロンロケットの1段~3段モータの組み立てや、各段を組み合わせた電気系の試験を経て、11月12日にロケットの3段モータの上部にジオスペース探査衛星(ERG)を結合しました。

1段モータ

左:2段モータ 右:3段モータ

11月14日(月)

ジオスペース探査衛星(ERG)がイプシロンロケットのフェアリングに格納されました。
イプシロンロケット2号機のフェアリングは、衛星を格納できるスペース(高さ)が約4.7mから約5.4mに拡大されています。

フェアリング格納

11月18日(金)

イプシロンロケットの1段モータを整備棟内にあるランチャ(発射台)に取り付けました。その後、2段モータを1段モータに結合しました。

1段VOS (VOS:Vehicle On Stand)
天井からのクレーンでロケットをつり上げます。

2段VOS

11月21日(月)

フェアリング内に3段モータと衛星を格納した頭胴部を2段モータと結合して全段組立は完了しました。その後全段組立の状態で電気系点検や打ち上げのリハーサルを行いました。

頭胴部VOS

12月14日(水)

実際の打ち上げ手順に従い、打ち上げ当日を模擬したリハーサルを行い、M整備棟からロケットのランチャー旋回を実施しました。

リハーサルの様子

いよいよ12月20日(火)にジオスペース衛星(ERG)を搭載したイプシロンロケット2号機の打ち上げを行う予定です。
打ち上げライブ中継は20日(火)19時20分にスタート! 応援、どうぞよろしくお願いします!