イプシロンロケット2号機打ち上げ成功!ジオスペース探査衛星の愛称は「あらせ」

2016年12月20日(火)

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イプシロンロケット2号機打ち上げ

12月20日(火)20時00分00秒、内之浦宇宙空間観測所からジオスペース探査衛星(ERG)を搭載したイプシロンロケット2号機が打ち上げられました。
イプシロンロケット2号機は正常に飛行し、打ち上げから約13分27秒後に予定の軌道でERG衛星を分離、打ち上げは無事成功しました。

イプシロンロケット2号機 1段/2段分離

イプシロンロケット2号機 フェアリング分離

打ち上げの様子を写真に収めた方は、ぜひ自慢の打ち上げ写真を特設サイトにお送りください!以下のフォームよりご投稿いただけます。

愛称は「あらせ」

ジオスペース探査衛星「あらせ」(ERG)

20日20時37分、ERG衛星からの信号をサンチアゴ局で受信し、太陽電池パドルの展開が正常に行われたことが確認されました。

また、このたびジオスペース探査衛星(ERG)の愛称が「あらせ」に決まりました!
愛称の由来は、次のとおりです。

  • 地球周辺の宇宙空間であるジオスペースの中で最も荒々しい高エネルギー粒子に満ちたヴァン・アレン帯という宇宙の「荒瀬」(水が激しく波立ちながら流れている川のこと)に漕ぎ出していくことから。
  • 内之浦宇宙空間観測所の所在地である鹿児島県肝属郡肝付町に流れる「荒瀬川」にちなんで。荒瀬川には鳥の美しい歌声に関わる伝説があることから、「コーラス」(※)を観測する本衛星にふさわしいため。
    ※宇宙空間に自然に存在する電波の一種。周波数が数kHzの可聴帯の電磁波で、音声に変換すると、"小鳥のさえずり"にように聞こえます。

「あらせ」は約2ヶ月間の初期運用後に実際に観測や運用を開始し、2017年春から地上からの遠隔観測とシミュレーションや総合解析と密接に連携しながら、宇宙嵐はどのように発達するのかなど、地球周辺の宇宙空間の放射線帯の謎の解明に挑みます。
今回、無事に宇宙へ送り出したジオスペース探査衛星「あらせ」の活躍はこれからです!引き続きご注目ください!