“L+300” 「はやぶさ2」も負けてられません!

2015年9月29日(火)

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  • 人工衛星・探査機
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L+300。「はやぶさ2」が宇宙に旅立ってから300日目となりました。
週末から連日、宇宙に関する話題が続いていますね。
27日の中秋の名月。28日はスーパームーン、綺麗な月をご覧になった方もたくさんいらっしゃるかと。NASAからは火星に液体の水が存在していることを示す観測結果が発表されました。インドも同国初の地球観測衛星「アストロサット」を打ち上げ、地球の周回軌道投入に成功したようです。
もちろん日本でも、「こうのとり」5号機が29日午前1時53分に、国際宇宙ステーション(ISS)から分離しました。こうのとりは、明日30日明け方(日本時間)に地球の大気圏に再突入する予定で、今回のミッションを終え、その役割を全うすることになります。

「はやぶさ2」も順調に地球スイングバイに向けて準備を進めています。
そして2018年、小惑星1999 JU3に到着したあかつきには、皆さんに観測成果を送り届けられるよう頑張りたいと思います。
引き続きよろしくお願いします!


<「はやぶさ2」航行ステータス>
2015年9月29日14時0分(日本時間) 現在

太陽からの距離 1億3,659万km
地球からの距離 2,704万km
赤経 -121.16度
赤緯 15.24度
航行速度(対太陽) 32.50km/s

地球から見た「はやぶさ2」の方向

「はやぶさ2」と地球、太陽、小惑星1999 JU3 の位置関係(概略図)

はやぶさ2カウントアップレポート“L+(エルプラス)”とは―

打ち上げ後の経過時間を示す際、運用現場では「Launch(打ち上げ)」と「プラス○日」を組み合わせて「L+1(=エルプラスイチ)」と表現します(あくまでも一例ですが…)。
今後、「はやぶさ2」の航行ステータスなどをお伝えするにあたり、6年間という長いミッション期間での“時間経過”を皆さんと一緒に感じていきたいとの想いから、レポートタイトル名といたしました。
“L+”では、はやぶさ2広報担当者がミッション内容や運用状況にまつわるトピックスをお伝えしてまいります。