“L+273” (速報)2日間のイオンエンジン稼働、滞りなく終了。
2015年9月2日(水)
- プロジェクト
- 人工衛星・探査機
L+273。連日の報告となります。
9月1日(火)から2日(水)にかけて実施したイオンエンジン追加噴射が、計画どおり終了いたしました。今回の稼働は、2日間で合計約12時間となっています。
ちなみに、この2日間で使用したイオンエンジンはAとDでした。
稼働中のエンジン状態や噴射前後の軌道制御状況につきましては、取得した探査機からのテレメトリデータ(探査機の状態を示すデータ)を詳細に解析、確認していきます。結果がまとまり次第、改めてお知らせいたします。
イオンエンジン・フライトモデル 真空チェンバ内での噴射試験の様子 |
「はやぶさ2」イオンエンジン |
<「はやぶさ2」航行ステータス>
2015年9月2日14時0分(日本時間) 現在
太陽からの距離 | : | 1億3,687万km |
地球からの距離 | : | 3,831万km |
赤経 | : | -136.69度 |
赤緯 | : | 8.85度 |
航行速度(対太陽) | : | 32.44km/s |
地球から見た「はやぶさ2」の方向
はやぶさ2と地球、太陽、小惑星1999 JU3 の位置関係(概略図)
はやぶさ2カウントアップレポート“L+(エルプラス)”とは―
打ち上げ後の経過時間を示す際、運用現場では「Launch(打ち上げ)」と「プラス○日」を組み合わせて「L+1(=エルプラスイチ)」と表現します(あくまでも一例ですが…)。
今後、「はやぶさ2」の航行ステータスなどをお伝えするにあたり、6年間という長いミッション期間での“時間経過”を皆さんと一緒に感じていきたいとの想いから、レポートタイトル名といたしました。
“L+”では、はやぶさ2広報担当者がミッション内容や運用状況にまつわるトピックスをお伝えしてまいります。