“L+268” 小惑星1999 JU3の名づけ親になろう!

2015年8月28日(金)

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  • 人工衛星・探査機
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「はやぶさ2」は安定した宇宙航行を続けています。
L+268となりました。2015年の夏もそろそろ終わりに近づいていますね。

昨年の今頃、「はやぶさ2」は、打ち上げ射場の種子島への輸送を目前に控え、相模原キャンパスで組み立て最終段階の作業を行っていました。プロジェクト関係者はそれぞれ、与えられた役割をきっちりこなすことに全身全霊を注ぎ、まさに"一丸となって"という言葉がぴったりの状況でした。
この入念な準備を一丸となって進める意識は、現在の運用の現場でも、小惑星到着後のミッション実施に向けた計画検討の場でも、引き継がれています。

さて、皆さん、この「はやぶさ2」が目指す小惑星1999 JU3の名前募集の締め切りが、8月31日までなのを忘れていませんか?

小惑星の名前の付け方は、国際天文学連合(IAU)がルールを決めています。
1999 JU3のような地球軌道に接近するタイプの小惑星には、「世界の神話」から名前をとるのが慣習となっていますが、それ以外の名前でも、しっかりした名づけの理由があれば、認められる可能性もあります。
「はやぶさ」初号機が目指した「イトカワ」もその一例です。日本のロケットの父と呼ばれる糸川英夫博士にちなんだ名前として認められました。

「はやぶさ2」プロジェクトマネージャ津田雄一からのメッセージ(一部引用)

ひとたび名称が決まりましたら、運用チームや科学者はもちろんのこと、世界中の人々がその名称で1999 JU3を呼ぶことになります。「はやぶさ2」が訪れるこの前人未到の小惑星の名前としてふさわしい素敵な名前を、奮って応募いただければと思います。

8月最後の週末、小惑星1999 JU3 にぴったりの名前を考えてみてくださいね!
もちろん考えるだけでなく、応募しないと名づけ親にはなれませんよ!


<「はやぶさ2」航行ステータス>
2015年8月28日14時0分(日本時間) 現在

太陽からの距離 1億3,729万km
地球からの距離 4,027万km
赤経 -140.37度
赤緯 7.97度
航行速度(対太陽) 32.35km/s

地球から見た「はやぶさ2」の方向

はやぶさ2と地球、太陽、小惑星1999 JU3 の位置関係(概略図)

はやぶさ2カウントアップレポート“L+(エルプラス)”とは―

打ち上げ後の経過時間を示す際、運用現場では「Launch(打ち上げ)」と「プラス○日」を組み合わせて「L+1(=エルプラスイチ)」と表現します(あくまでも一例ですが…)。
今後、「はやぶさ2」の航行ステータスなどをお伝えするにあたり、6年間という長いミッション期間での“時間経過”を皆さんと一緒に感じていきたいとの想いから、レポートタイトル名といたしました。
“L+”では、はやぶさ2広報担当者がミッション内容や運用状況にまつわるトピックスをお伝えしてまいります。