6月13日は、「はやぶさ、おかえり~!の日」
2015年6月12日(金)
- プロジェクト
- 人工衛星・探査機
NASAが撮影した「はやぶさ」 |
あの日、「はやぶさ」の約7年におよぶ波瀾万丈の旅が終わりの時を迎えた…
2010年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」は7年あまりの旅を終えて地球へ帰還を果たしました。
落下地点となったオーストラリア・ウーメラ砂漠の満天の星々に埋め尽くされた夜空の中、夜11時21分(現地時間)に、「はやぶさ」は北西から小さな光る点となって現れました。
「はやぶさ」本体はまだ残っていたキセノンガスと化学エンジンの酸化剤によって満月の倍くらいのまばゆい光を放ちながら2度大きく爆発して、45秒ほどで南十字星の方角に消えていきました。
ヘリコプターから撮影した再突入カプセル |
燃え尽きようとする「はやぶさ」の脇にはスーッと一筋の光が伸びていました。「はやぶさ」本体から切り離されて地球に降りてきたカプセルでした。カプセルは予想された落下地点にほぼぴったりに落下しました。すぐにヘリコプターが上空から砂漠に落下したカプセルの姿が確認されました。 2592日間かけて地球と小惑星の間をおよそ60億kmを飛行した「はやぶさ」の旅はここに終わりを迎えました。この帰還に日本中の人々が拍手し、大喜びしました。 |
「はやぶさ」は社会現象として注目を集めた
「はやぶさ」の帰還をきっかけに、私たちの身の回りには関連イベントや映画、書籍、グッズなどがあふれました。
「はやぶさ」への応援と感謝がさまざまな形となって表現されたのでした。
帰還した本物の再突入カプセルは日本全国計69カ所を巡回し、約89万人もの来場者を集めました。 |
全国各地で実物大や1/2スケールなど大きな模型がたくさん作られました。 |
「はやぶさ」をテーマにした映画が一年たらずの間に4作品も制作されて、全国のプラネタリウムや映画館などで公開されました。
回収されたサンプルは、世界中の研究者がその分析結果に注目した
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回収されたサンプルは各地の研究機関により初期分析が行われて、イトカワの素顔を明らかにしました。 その結果の一部は、2011年8月発行のアメリカの科学誌「サイエンス」で特集として紹介されました。 |
「はやぶさ」から「はやぶさ2」へ
2014年12月、有機物や水が含まれていると考えられているC型の小惑星1999JU3に向けて「はやぶさ2」が旅立ちました。先日、第2回目のイオンエンジン連続運転を無事終了し、年末の地球スイングバイに向けて順調に航行しています。 |
「はやぶさ2」旅立ち |
相模原市立博物館「プラネタリウム はやぶさウィーク特別上映」
2010年6月13日に小惑星探査機「はやぶさ」が帰還したのを記念し、相模原市立博物館では6月14日(日)までプラネタリウムの特別上映を実施しています。詳しくはWebで!
※本トピックスは2014年6月13日に掲載した「今日は「はやぶさ、おかえりー!」の日」を改稿してお届けしています。