“L+148” 地球スイングバイに向けて
2015年4月30日(木)
- プロジェクト
- 人工衛星・探査機
4月30日(木)はL+148、「はやぶさ2」の宇宙航行、地上での運用もともに順調です。
地球スイングバイに向けた軌道制御運転(第1回イオンエンジン連続運転、3月3日~21日実施)による軌道計算・軌道決定の詳細な評価を行った結果、計画どおりの軌道であることが確認できました。
この評価により、地球スイングバイ実施予定日を12月3日に計画することとなりました。
スイングバイ実施には、6月上旬に予定する第2回軌道制御運転(イオンエンジン連続運転)が必要ですので、引き続き準備を整えて臨みたいと思います。
詳細につきましては、4月27日に行った報道関係者の皆さま向け説明会でも報告しています。説明会ライブ配信をご覧になられていない方は、録画配信中ですのでぜひご覧ください。
※ 配信ページのコメント欄に、感想やメッセージなどお寄せください。個別のご返信はできませんが、今後の活動などの参考とさせていただきます。
カウントアップレポートでは、各回ごとに地球から見た「はやぶさ2」位置をお伝えしています。軌道計算結果を参考に、今回は5月~11月までの見える予定位置を星図に落とし込んでみました。
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また合わせて、多くの皆さまより頂戴していましたご要望を踏まえ、『打ち上げ~小惑星近傍(小惑星と探査機の距離約6,000km)まで』の軌道計画情報を、はやぶさ2特設サイトよりダウンロードできるようにいたしました。アプリ・映像・Webコンテンツ・教材の制作、科学館・博物館の説明など、さまざまな場面でご利用いただき、さらに宇宙科学・宇宙開発を身近に感じていただけるコンテンツが生まれればと思います。
<「はやぶさ2」航行ステータス>
2015年4月30日14時0分(日本時間) 現在
太陽からの距離 | : | 1億6,013万km |
地球からの距離 | : | 5,337万km |
赤経 | : | 127.92度 |
赤緯 | : | 2.43度 |
航行速度(対太陽) | : | 27.75km/s |
地球から見た「はやぶさ2」の方向
はやぶさ2と地球、太陽、小惑星1999 JU3 の位置関係(概略図)
はやぶさ2カウントアップレポート“L+(エルプラス)”とは―
打ち上げ後の経過時間を示す際、運用現場では「Launch(打ち上げ)」と「プラス○日」を組み合わせて「L+1(=エルプラスイチ)」と表現します(あくまでも一例ですが…)。
今後、「はやぶさ2」の航行ステータスなどをお伝えするにあたり、6年間という長いミッション期間での“時間経過”を皆さんと一緒に感じていきたいとの想いから、レポートタイトル名といたしました。
“L+”では、はやぶさ2広報担当者がミッション内容や運用状況にまつわるトピックスをお伝えしてまいります。