“L+128” バトンタッチ

2015年4月10日(金)

  • プロジェクト
  • 人工衛星・探査機
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4月10日(金)、L+128です。
「はやぶさ2」は安定して宇宙での航行を続けています。

新年度よりJAXAは独立行政法人から国立研究開発法人となり、新たな一歩を踏み出しました。
「はやぶさ2」プロジェクトでも、プロジェクトマネージャのバトンタッチをはじめ、新たな体制に切り替わりました。プロジェクトメンバー一同、心機一転、ミッションに取り組んでまいります。



新プロジェクトマネージャ 津田 雄一 より皆さまへ

はやぶさ2は打ち上げ後も安定しており、順調に惑星間航行を続けています。開発をリードされた國中前プロマネから、最高の状態の探査機を引き継ぐことができました。
運用のエキスパートを揃えた新体制で、はやぶさ2を小惑星1999 JU3に届け、そして地球へ帰還させたいと思います。
はやぶさ2のミッションは、未踏の地への挑戦です。これから6年間のミッションで太陽系を踏破し、技術・科学・探査の価値を高めることに貢献できればと思います。

前プロジェクトマネージャ 國中 均 より皆さまへ

開発フェーズを終え、ようやく「はやぶさ2」の深宇宙大航海が始まりました。年度当初に、私も含め「はやぶさ2」プロジェクト・メンバー複数名の人事異動が行われました。立ちはだかる難問・課題に怯むことなく一丸となって立ち向かう、チームワークのとれた素晴らしい組織であっただけに、一部変更になることは残念でなりません。しかし、プロジェクトに残る面々も、別部署に移る人達も、各々の専門性を生かし新たな宇宙事業に尽力することをお約束します。引き続き「はやぶさ2」を応援ください。

左:新プロジェクトマネージャ 津田 雄一
右:前プロジェクトマネージャ 國中 均


津田プロジェクトマネージャ関連映像

   

<「はやぶさ2」航行ステータス>
2015年4月10日14時0分(日本時間) 現在

太陽からの距離 1億6,216万km
地球からの距離 4,856万km
赤 経 114.17度
赤 緯 -0.16度
航行速度(対太陽) 27.37km/s

地球から見た「はやぶさ2」の方向

はやぶさ2と地球、太陽、小惑星1999 JU3 の位置関係(概略図)

はやぶさ2カウントアップレポート“L+(エルプラス)”とは―

打ち上げ後の経過時間を示す際、運用現場では「Launch(打ち上げ)」と「プラス○日」を組み合わせて「L+1(=エルプラスイチ)」と表現します(あくまでも一例ですが…)。
今後、「はやぶさ2」の航行ステータスなどをお伝えするにあたり、6年間という長いミッション期間での“時間経過”を皆さんと一緒に感じていきたいとの想いから、レポートタイトル名といたしました。
“L+”では、はやぶさ2広報担当者がミッション内容や運用状況にまつわるトピックスをお伝えしてまいります。