宇宙科学編:「今日はとことん答える60分」質問に答えるよ!

2014年8月26日(火)

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8月22日(金)の夏休み特別インターネット配信「ファン!ファン!JAXA!生放送! 今日はとことん答える60分」はご覧いただけましたか?

このトピックスでは、番組に先立って本サイトで小中学生の皆様からお寄せいただいた質問のうち生放送で取り上げられなかったもの、なかでも「宇宙科学」にまつわるものについて、JAXA職員(坂下・竹井)と編集部がお答えします。

宇宙科学についてのご質問

ほしがたのほしはありますか?

画像:円盤から惑星が形成されている様子の想像図
  (c)NASA/JPL-Caltech/T. Pyle (SSC)

画像:小惑星探査機「はやぶさ」の目的地、イトカワ
ラッコのような形!
出典:ISASニュース No.303

太陽のような星は球形です。ガスで出来ているので、丸い形に落ち着いてしまうのです。
しかし、太陽のような恒星や地球のような惑星よりももっともっと小さい小惑星は、いろいろなかたちをしています。

たとえば、「はやぶさ」が訪問した小惑星イトカワはラッコのような形をしていましたね。

そう考えると、ほしがたの小惑星があってもおかしくないと思います。でも、私自身ほしがたの小惑星を見たことはありません。いつか見つかると楽しいですね!(竹井)


参考:

どうして宇宙には空気がないのですか?

宇宙の密度はものすごく小さく、ほとんど何もない空間です。空気 (などのガス) や岩石などがあるのは、星や惑星などごく一部です。そう考えると「どうして宇宙に空気がないか」というより「どうして地球には空気があるか」が不思議に感じませんか?
太陽系ができたときには、まだ地球ほどの濃いガスはありませんでした。しかし、とても薄いガスがお互いの引力で集まって、長い時間かけて太陽系が生まれたのです。いったん地球のような惑星ができると、その重力でガスをひきつけておくことができます。そこで今の地球のように濃い空気が存在できるようになるのです。引力が小さかったり、空気の温度が高かったりすると、星の回りに留まっていることが出来ずに、次第に宇宙へ飛び散って空気が薄くなります。(坂下・竹井)

ブラックホールはどのような構造になっているんですか?

ブラックホールに近づくと光りすら抜け出せません。重力がとても強いためです。
光が抜け出せなくなるところを「事象の地平線(じしょうのちへいせん)」と呼んだりします。しかし、ここに壁などの特別な構造があるわけではありません。
ブラックホール自体には特に構造はありません。(竹井)


関連:

土星のまわりだけに輪があるのですか。どうしてできたのですか。

海王星の環(探査機ボイジャー2号が
撮影 (C)NASA)

土星の輪が有名ですが、実は、木星、土星、天王星、海王星に輪があります。
輪はチリなどが集まってできたものです。惑星の衛星から出たチリだとも言われていますが、完全にわかっているわけではありません。(竹井)

今後、系外惑星を観測する衛星が打ち上げられる計画は、ありますか?

NASA の Kepler (ケプラー)という人工衛星で、1000 個単位の系外惑星が見つかりました。
これを超える規模の系外惑星探査衛星計画として、ESA が計画している PLATO (プラトー)があります。ただし、打ち上げは 10 年後に予定されています。まだまだ先ですね。
また、人工衛星の他にも、ハワイのすばる望遠鏡をつかった系外惑星探査なども行われています。(竹井)

ケプラー宇宙望遠鏡 (C)JPL/NASA

プラトー宇宙望遠鏡 (C) EADS Astrium

すばる望遠鏡(C)国立天文台

宇宙人は本当にいるのですか?

地球は宇宙のなかにある。
ぼくたち地球人は宇宙人!

います。少なくとも君がそうです。(坂下)

でも、宇宙と通信するのも大変なので、私が生きている間に地球外の宇宙人と交信できるかどうか、わからないなー、と思っています。(竹井)

関連:

みんな、質問ありがとう!参考になったかな?
3賢者をもってしても、まだまだたくさんの謎があるんだね~。ビックリしたぁ。
これからも不思議に思うことがあったら、観察したり、実験したり、インターネットや図書館の本を使ったり、先生やくわしい人に聞いたりしながら、とことん調べてみよう。その先に大発見があるかも!

調べてみてわからないことがあったらこちらのページも見てね~。