【レポート】 4/10若田船長と安倍総理が首相官邸で交信しました

2014年4月17日(木)

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  • 宇宙飛行士と国際宇宙ステーション(ISS)
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4月10日(金)、若田宇宙飛行士は、スティーブン・スワンソン、ミハイル・チューリン両宇宙飛行士とともに首相官邸にいる安倍内閣総理大臣、ケネディ駐日アメリカ合衆国大使、下村文科大臣、山本内閣府特命担当大臣(宇宙政策)と交信を行いました。
交信は星出宇宙飛行士の司会で進行しました。

この交信は、「政府インターネットテレビ」にてご覧いただけます。

安部総理は、まずご自身が中学生の時に映画『2001年宇宙の旅』を見たことに触れ「自分が生きている間に人間がこんなに宇宙で長期滞在できるものか、と思いました。まさか日本人のキャプテンとして活躍されている方とこうしてお話ができるとは夢にも思いませんでした」と喜びを伝えました。
また「人類の夢を乗せて仕事をされていると思います。日本人初のキャプテンとして大きな成果を上げ素晴らしい貢献をしていただけることを祈ります」などとも話しかけ、若田船長は「私が船長に任命されたのは『きぼう』、そして、『こうのとり』の運用を通して各国から勝ち得た宇宙開発における日本の信頼の証だと思います。調和の中からベストを生み出す、世界の中での日本らしさをもって船長任務を遂行していきたいです」と答えていました。

ケネディ駐日大使が「ツイッターでお互いフォローしていますね」と話し、若田船長が「私のツイッターをフォローしてくださってありがとうございます、光栄です。」と笑顔を見せる一幕も。大使は同じアメリカ人のスワンソン宇宙飛行士とも会話していました。



下村大臣は今年1月に第1回国際宇宙探査フォーラムに参加したことから「宇宙探査における日本の役割について宇宙の現場で実感されていることは?」と質問し、若田船長は「世界の宇宙開発全体に貢献できる技術は確立しました。科学術立国として強みを活かして積極的な宇宙探査に参画できることを期待しています」と答えていました。

山本大臣はカナダのクリス・ハドフィールド宇宙飛行士がインターネット上でデビッド・ボウイの歌を配信した事例をあげ「若田さんもぜひ歌を配信してほしい」とリクエストすると、若田船長は「歌は苦手ですが」と照れながら、日本文化を紹介するメッセージをツイッターで発信してることやYouTube 映像情報のビデオメッセージ「週刊若田」を定期的に発行していることを紹介し「そういった活動を通して宇宙での生活、宇宙飛行士の仕事をより身近に感じていただけるのではと思っています。宇宙での日本文化も今後も発信していきたいと思っています」と話していました。

スワンソン、チューリン両宇宙飛行士も地上の参加者にメッセージを送り、終始 和やかな雰囲気で交信は終了しました。