若田宇宙飛行士が国際宇宙ステーションから地球へ無事に帰還しました!

2014年5月14日(水)

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  • 宇宙飛行士と国際宇宙ステーション(ISS)
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月14日(水)、昨年11月から約6か月間国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた第38次/39次長期滞在クルー(若田光一、ミハイル・チューリン、リチャード・マストラキオ)を載せたロシアのソユーズ宇宙船(TMA-11M/37S)が、午前10時58分(日本時間)カザフスタン共和国に無事着陸した、と発表しました。

若田さんの宇宙での滞在期間は合計348日間となり、野口さんの177日間を大幅に上回る日本人最長記録を更新しました。

若田さんたちはこの後着陸地からカザフスタン共和国のカラガンダ空港に移動して、同地にて帰還歓迎セレモニーに参加する予定です。

長期滞在中の若田さんの主な活動

◆日本人として初めてISSの船長就任
3月9日からのおよそ2か月間は、日本人として初めてISSの船長(コマンダー)に就任し、6人の長期滞在クルーのリーダーとして、作業のスケジュール管理や健康状態の把握などを着実に実施しました。


◆得意のロボットアームで超小型衛星を宇宙空間に放出、クルーの船外活動支援
日本とベトナムが共同開発したものを含む超小型衛星3基を「きぼう」日本実験棟のロボットアームを操作し宇宙空間に放出しました。また、ISSの故障した冷却装置を交換するため、ISSのロボットアームを操作して宇宙飛行士を船外の作業場所に移動させる任務も担当しました。


◆休眠状態の昆虫に水をかけて生き返らせる実験など各種宇宙実験に取り組む
「軌道上実験主任」として骨量の減少を防ぐ対策を検証、氷の結晶が成長する様子を調べるなどの実験に取り組みました。 このほか超高感度4KカメラシステムによってISSからアイソン彗星やオーロラの映像を撮影するなど様々な活動を行っています。