革新的衛星技術実証2号機 実証テーマ紹介(キューブサット編)
2回にわたって革新的衛星技術実証2号機の実証テーマについてご紹介してきましたが、最後は「キューブサット編」です。革新2号機に搭載される4機のキューブサットについて見ていきましょう。
革新2号機に搭載されるキューブサット 搭載図 ©JAXA
キューブサットとは
キューブサットは小型衛星の一種で、10×10×10cmを1ユニット(1U)とする衛星の規格です。
1Uのキューブサットの一辺はCDやDVDの直径よりも小さい!
革新2号機に搭載されるキューブサットは1U~3Uまでの以下の4機です。
宇宙塵探査実証衛星 ASTERISC |
速報実証衛星 ARICA |
高機能OBC実証衛星 NanoDragon | 木星電波観測技術実証衛星 KOSEN-1 |
---|---|---|---|
11×11×34cm(3U) 4kg |
10×10×11cm(1U) 1kg |
10×10×34cm(3U) 4kg |
10×10×23cm(2U) 3kg |
※後ろにE-SSODがもう一つあります ©JAXA
今回は、1Uのキューブサットを最大3機搭載できるキューブサット放出装置(E-SSOD:Epsilon Small Satellite Orbital Deployer)を3個搭載し、宇宙空間でキューブサット4機を放出します。(ARICAとKOSEN-1は一つのE-SSODに格納されます。)
革新的衛星技術実証2号機に搭載されるキューブサット
キューブサットによる宇宙塵・スペースデブリ
観測を目指した膜型ダストセンサおよび
国産キューブサットバスシステムの軌道上実証
千葉工業大学
提案機関のインタビューはこちら
1Uキューブサットによる
機上突発天体速報システムの実証実験
青山学院大学
提案機関のインタビューはこちら
高機能CubeSat用OBCの軌道上実証
明星電気株式会社
提案機関のインタビューはこちら
2Uキューブサットによる超高精度姿勢制御・超小型LinuxマイコンボードによるOBC・木星電波アンテナ展開技術の実証
高知工業高等専門学校
提案機関のインタビューはこちら
14の実証テーマのインタビュー記事の一覧はこちら▼
「人に聞く~インタビュー~ 2号機に関わる人々」
上記のインタビューでは、各テーマの詳しい内容はもちろん、携わる人々の思いや今後の展望についても語られた読み応えのあるものになっています。打上げまでの期間にぜひご覧ください。