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革新的衛星技術実証2号機 実証テーマ紹介(超小型衛星編)

前回に続き、革新的衛星技術実証2号機に搭載される14の実証テーマについてご紹介します。「超小型衛星編」の今回は、革新2号機に搭載される4機の超小型衛星についてお届けします。

革新的衛星技術実証2号機に搭載される超小型衛星 搭載図 ©JAXA

超小型衛星ってどのくらい小さいの?

可変形状姿勢制御実証衛星ひばり
HIBARI
複数波長赤外線観測超小型衛星
Z-Sat
デブリ捕獲システム超小型実証衛星
DRUMS
多目的宇宙環境利用実験衛星
TeikyoSat-4
59×59×55cm
55kg
50×50×51cm
46kg
59×60×84cm
62kg
55×55×55cm
52kg

一般的な新聞のタテの長さが54.6cmで、これらの超小型衛星の一辺と大体同じくらいの大きさです。

▲内之浦宇宙空間観測所に搬入された可変形状姿勢制御実証衛星ひばりHIBARI ©JAXA

▲フィットチェックの作業中の複数波長赤外線観測超小型衛星Z-Sat ©JAXA

▲複数衛星搭載構造に取り付けられたデブリ捕獲システム超小型実証衛星DRUMS ©JAXA

▲複数衛星搭載構造に取り付けられた多目的宇宙環境利用実験衛星TeikyoSat-4 ©JAXA

衛星が小さいとどんなメリットがあるの?

小型の衛星は、大型の衛星に比べ、搭載できる機器が限られるので、多くのミッションを行うことはできませんが、製作に必要な部品や工程が少なくて済むので、一般に「低コスト」「短期間で作れる」というメリットがあります。
そのため、様々な企業や機関が宇宙事業をはじめやすくなり、宇宙への敷居を下げることにつながっています。

革新的衛星技術実証2号機に搭載される超小型衛星

超小型衛星による可変形状機能を用いた
姿勢制御の軌道上実証

東京工業大学

可変形状姿勢制御実証衛星ひばり HIBARI ©JAXA

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超小型衛星による複数波長帯での
革新的赤外線画像処理技術の実証

三菱重工業株式会社

複数波長赤外線観測超小型衛星 Z-Sat ©JAXA

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デブリ除去事業に活用するデブリ接近技術及び
デブリ捕獲機構の実証

川崎重工業株式会社

デブリ捕獲システム超小型実証衛星DRUMS ©JAXA

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超小型人工衛星のマイクロISS化実現へ向けた
衛星バスシステムの軌道上実証

帝京大学

多目的宇宙環境利用実験衛星 TeikyoSat-4 ©JAXA

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次回は、「革新的衛星技術実証2号機 実証テーマ紹介(キューブサット編)」をお届けします。