ISSは日の出前と日没後の2時間くらいに見えることが多いと聞くのですが、夏場ですと真夜中でも見えるときがあるのはなぜですか
国際宇宙ステーションについて
ISSが見える理由についておさらいしますと、観測地の地上が暗く、ISSに太陽の光が当たっている条件で見ることができます。
ISSは、赤道面から51.6度の軌道傾斜角で地球を周回していますので、太陽の方向によってISSの日照時間は大きく変わります。
夏至付近で最もISSへの日照時間が長くなりますので、より遅い時間、早い時間でもISSが見える可能性が増えます。
ISSの軌道面から見た太陽方向の角度を太陽ベータ角といい、太陽ベータ角が大きいときはISSの日照時間が長くなります。また、ISSの太陽に当たる側と当たらない側の差がでてきます。太陽ベータ角が最も大きくなるのが、夏至の頃なのです。
下記ページからリンクが貼られている映像は、ISSが地球を一周する90分間、太陽方向を撮影したコマ落としビデオです。太陽ベータ角が高いときはこのような映像を撮影することができるのです。
Creating a Vine From Space (英語ページ)