宇宙食のメーカーはあるのですか
宇宙飛行士について
米国やロシアの宇宙食製造会社は航空機の機内食製造会社のように、決まった業者があるようです。レトルト食品などについては市販品をそのまま持ち込んでいます。
また、JAXAでは、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するクルーに供給する宇宙食として宇宙日本食を開発しました。現在、さまざまなメーカーの作った食品が宇宙日本食として認証されています。詳細は宇宙日本食ページをご覧ください。
宇宙日本食の開発前にも、日本人宇宙飛行士が搭乗する場合は、好みに応じて梅干しなどの日本食を持ち込んでいます。これらも一般に市販されているものです。
例えば、向井宇宙飛行士が初めて飛行したSTS-65(IML-2)ミッションでは、読売新聞社を中心に和食の宇宙食を搭載する企画が行われ、以下のようなメニューが搭載されました。この時はマルハなど国内メーカー品から選ばれました。
- 「大地より愛を込めて」(高野豆腐にひき肉、しいたけなどを加えた煮物)
- 五目炊き込みご飯
- 菜の花のピリ辛和え
- おにぎり
- きんぴら
- 炒めたおから料理
- 「きつねの嫁入り」(五目いなり寿司)
- 肉じゃが
- 鮭の南部焼き
- たこ焼き
- すいとん
- チョコレートプリン
スペースシャトルに搭載される宇宙食は、飛行前には必ずNASAジョンソン宇宙センター内の「フード・ラボ」に持ち込まれ、審査を受けることになっています。ここの審査を通れば市販品でも持ち込みが可能となります。