「はやぶさ2」の打ち上げ時刻はどうして秒まで細かく決められているのですか?
「はやぶさ2」について,科学衛星や探査機について
惑星探査機の場合、目的地の天体に到着するためには、ちょうどよいタイミングの打ち上げ時刻があります。その時刻から1秒でもずれてしまうと打ち上げることはしません。
仮に1秒でもずれて打ち上げると、打ち上げた後の軌道修正に燃料が必要になってしまいます。燃料は非常に貴重ですから、予定された時刻ぴったりに打ち上げることにしています。
ちなみに、「はやぶさ2」では打ち上がったあと約1年後に地球に戻ってきてスイングバイをしてから小惑星リュウグウに向かうことになりますが、この一連の軌道運動にとって2014年11月30日13時24分48秒に打ち上げるのが最もよいことになります。
なお、打ち上げる日付が異なると、打ち上げ時刻も微妙に異なります。
※「はやぶさ2」は、天候不良による延期を経て 2014年12月3日13時22分4秒に打ち上げられました。
2015年10月16日 修正