なぜ「はやぶさ」の本体は地球の大気圏に再突入してしまったのですか?
「はやぶさ」について
本来はやぶさ本体は大気圏に突入させる予定ではありませんでした。当初の計画では、カプセル切り離しの後はやぶさ本体は突入軌道を離脱して、そのまま飛行を続ける予定だったのです。
しかしご存知のとおり、度重なるトラブルではやぶさは満身創痍であり、本体ごとの大気圏再突入はやむをえない措置となりました。
結果として、カプセルと違い耐熱シールドを持たないはやぶさ本体は燃え尽きました。
はやぶさを大気圏で燃え尽きさせることにつきましては、皆様から数多く惜しむ声を頂きましたが、地球帰還を達成するだけの推力を得るのも難しかった状況で、ミッションの完遂を最大の目標としぎりぎりの運用を行っておりましたことを、どうぞご理解ください。
はやぶさ(探査機本体、地球帰還カプセル再突入)