「きぼう」日本実験棟のインストラクタについて教えてください
国際宇宙ステーションについて
ISSに搭乗する宇宙飛行士は、ISSのシステムについて理解し扱えるようになるための訓練を受けなければなりません。 この宇宙飛行士に訓練を行うのがインストラクタです。 既に、JAXAの宇宙飛行士はもちろん、NASAや欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士も日本で「きぼう」日本実験棟の訓練を受けています。 インストラクタには、「きぼう」日本実験棟のシステムを教える、「システムインストラクタ」と「きぼう」日本実験棟で行う実験運用について教える「実験運用訓練インストラクタ」がいます。 |
「きぼう」のインストラクタになるために必要な知識・技量
「きぼう」のインストラクタなるためには先ず、以下のような知識・技量が求められます。
- ISS/「きぼう」日本実験棟に関連する知識
- 大学卒業程度の理工学基礎知識
- 人にものを教えるというインストラクション技術
- 訓練装置に対する知識
- 実験装置・支援機器、実験操作に関する知識(実験運用訓練インストラクタのみ)
- 実験テーマ・供試体に関する知識(実験運用訓練インストラクタのみ)
- 英語力
- システムインストラクタ
TOEIC730点以上
会話スキルのテスト(Language Proficiency Interview:LPI)Level2以上- 実験運用訓練インストラクタ
TOEIC600点相当
インストラクタになるには
インストラクタになるには、講義およびリハーサルに参加し、筆記試験で規定の基準をクリアした後、認定を受けます。
おおよその流れは以下のようになります。
1.一般訓練
- 宇宙ステーション運用基礎
- 搭乗員訓練実施基礎
- インストラクション基礎技術
- インストラクション技術
- インストラクション技術
2.専門訓練
- 慣熟訓練
- 講義リハーサル
- 実技リハーサル
3.認定
4.訓練実施
- パイロットコース訓練
- アドバンスト訓練
- インクリメント固有訓練