宇宙ではどうやって寝るのですか?
宇宙飛行士について
スペースシャトル
クルーが寝る場所は、ミッドデッキの右舷側壁に取り付けられた4段式の睡眠用の区画(スリープ・コンパートメント)、あるいは壁に取り付けた寝袋を使用します。
このスリープ・コンパートメントには扉もついており、狭いながらもプライバシーを確保できる場所になっています。
また、照明、空調も調整できる他、緊急時に備えた通信装置を有してます。
無重量状態では体が浮き上がってしまうため、留め具で体を固定してから、眠りにつきます。
なお、中にはこれ以外の場所、例えばコマンダー席やパイロット席などで寝る飛行士もいるようです。
スペースシャトル内
ISS
ISSには、2010年6月現在、6人分の個室(「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)に2箇所、「ハーモニー」(第2結合部)に3箇所、 「きぼう」に1箇所)が設置されており、そこで寝ることができます。(注:きぼうの個室は、最終的にはハーモニーに移設される予定です)。
個室内には、照明、空調、緊急事態の発生が確認できる警告警報装置などが設置されており、普段は各クルーの私物の保管場所ともなります。
スペースシャトルやソユーズ宇宙船が到着して一時的に人数が増えた場合や、個室が揃っていなかった頃は、クルーは好きな場所に寝袋を設置して寝ていましたので、クルーの好みに応じて寝場所を変える場合もあります。
ISS内
ズヴェズダ内の個室