地球温暖化の原因は何ですか?
地球観測について
地球温暖化を含む気候変動の原因としては、気候システムそのものが持っている変動し易いという性質と外的な要因があり、外的な要因はさらに自然のものと人為的なものに分けることができます。
たとえば、人類の活動により大気中の二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)の濃度が増加していますが、これらは温室効果により地球を温暖化させる働きをします。
一方、化石燃料(石油や石炭)の燃焼や焼き畑によって発生する煤などのエアロゾル(空中に浮遊する微小な粒子)は太陽からの放射を遮るので、地球表面を冷やす働きを持っています。自然の要因の一つとして火山噴火による噴煙はエアロゾルになり、地球表面を冷やします。
IPCCは、20世紀後半の50年間に観測された温暖化の大部分は人類の活動による温室効果気体の濃度上昇によるものであることが確からしいと、報告しています。
ADEOS衛星が捉えた地表付近の温室効果気体の分布については次のページ(pdf)をご覧ください。