JAXA's 最新号(067号)が発行されました!
2017年1月23日(月)
- メディア
原則3ヶ月に一度、JAXAのプロジェクトに関する最新情報や、日本各地で宇宙航空分野の研究・開発に取り組むエンジニアたちの活躍を取り上げたレポート、美しく見ごたえのある画像を大きく掲載したビジュアルページなどもりだくさんの内容でお送りしている機関誌「JAXA's」。
1月23日、最新号(67号)を発行しました。最新号は下記のリンク先で公開しておりますので、どうぞご覧下さい!
今号の主な見出しはコチラ…
地球規模の課題解決を目指し、JAXAとJICAが手を携える ~持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指して~
気候変動や温暖化など地球規模の課題解決に向けて、世界的に持続的な開発を実現する動きが活発になっています。
JAXAとJICAでは連携協定を結び、地球観測衛星のデータを活用した地球規模の課題解決の取り組みとして、「ブラジルでの森林監視における違法伐採の検知」などで協働しています。
これら以外にも開発途上国が抱える様々な課題の解決に向けてJAXAに期待される貢献と今後の課題について、奥村理事長とJICA北岡理事長が語り合いました。
【地球を見守り、社会に役立つ地球観測衛星たち(第3回)】
困難を乗り越え、挑み続けたからこそ次が見える 日本の観測衛星30年の歩み
1987年に日本初の地球観測衛星「もも1号」が打ち上げられてから30年を迎えました。今や世界トップレベルにあるといっても過言ではない日本の地球観測衛星の開発・利用技術ですが、 そこに至る道のりにはさまざな苦労が伴いました。そのあゆみ振り返りつつ、「社会への豊かさ・便利さへの貢献」「それを実現するための新しい技術への挑戦」の2つをキーワードに今後の地球観測の方向性について山本理事が熱く語ります。
ジオスペース探査衛星(ERG)プロジェクト 「宇宙のさえずり」と電子の関係を解き明かす
イプシロンロケット2号機で打ち上げられたジオスペース探査衛星「あらせ」(ERG)は、地球を取り巻く放射線帯の内部で直接観測を行います。放射線帯のエネルギーの高い電子と宇宙空間で発生する特別な電波(スピーカーにつなぐと小鳥のさえずりの様な音がするので「宇宙のさえずり」と呼ぶ)の関係を明らかにし、宇宙天気が変化する原因の解明に挑む、名古屋大学・三好准教授にお話を伺いました。
空気の流れを短時間で解析し航空機のべストな形を見つけ出す
航空機の開発には多くの時間とコストがかかります。なかでも飛行の安定性や燃費の良さに関する機体の設計は難所のひとつであり、コストがかかっていました。近年は、コンピュータで空気の流れや力をかかり具合などをあらかじめシミュレートして調べられる流体解析ソフトの利用が進み、コストの大幅な削減につながっています。JAXAは前身のNAL(航空宇宙技術研究所)の時代から流体解析ソフトの開発を得意としており、長年の技術的な蓄積があります。その経験に基づいて開発された「FaSTAR」(世界最速の計算力で航空機開発を先導するソフト)について、航空技術部門・橋本主任研究開発員が紹介しています。
編集部Lotusがお勧めの記事~Pick up JAXA's~
P8-9「大西宇宙飛行士が振り返る 宇宙から地上に帰還するまで」
宇宙飛行士が地上からISSに向かう様子は多くのメディアで話題として取り上げられる一方、帰還についてはあまり知られていません。
帰還のおよそ7時間30分前にISSからソユーズ宇宙船に移動してから地上に帰還するまでの間、宇宙飛行士がどんな体験をしているのか、大西宇宙飛行士が自らの体験を元に解説しています。