ひまわり9号、11月1日打ち上げへ
2016年9月2日(金)
- プロジェクト
- 人工衛星・探査機
「ひまわり9号」を搭載したH-IIAロケット31号機の打ち上げ予定日が、2016年11月1日(火)15時20分~18時18分(日本時間)と発表されました。
ひまわり9号は、2014年10月に打ち上げられたひまわり8号のバックアップとして、軌道上に配備されます。
2機必要なんです ~途切れない観測で世界に貢献するために~
現在、2014年に打ち上がった「ひまわり」8号が日々運用されており、ひまわり9号は同じ性能のバックアップ機です。どうして2機打ち上げるのでしょうか。
まず「ひまわり」が日本の皆さまの安全・安心な生活に直結していることは、だれもが日々の天気予報などで実感していることでしょう。日本にすむ私たちに欠かせない衛星です。
加えて、「ひまわり」のデータはアジア太平洋諸国・地域の気象機関に提供され、現地での気象予報に役立てられています。恩恵を受けている人は20億人以上にのぼるようです。
オーストラリア連邦政府ウェブサイトでは、ひまわり8号が観測したカラー準リアルタイム画像が配信されています。
さらに、「ひまわり」は世界気象機関(WMO)が推進する計画「世界気象監視計画」の一翼を担っています。
全地球規模での気象観測 - 世界気象衛星観測網 - (気象衛星センターより)
世界にとって欠かせない衛星「ひまわり」ですが、宇宙空間にあるので故障時にすぐ復旧ができません。そこで、万が一にも観測が途切れないように、もう1機を軌道上に配備することが非常に重要なのです。
JAXA「ひまわり」モニタ
JAXA地球観測研究センター(EORC)では、ひまわり8号のカラー画像及び地球物理量データのクイックルック画像を表示できるウェブサイト「JAXAひまわりモニタ」を運用しています。
JAXAは気象庁と気象衛星データの提供及び公開に関する協力の取り決めを交わしており、この協力のもとで、ひまわり8号のデータを研究コミュニティへ公開するとともに、JAXAの地球観測衛星データと整合性のある地球物理量データを作成し、広く一般に公開しています。
ひまわり8号の特徴の1つでもある、静止気象衛星として世界で初めて「カラー画像」を可能とする観測バンドを利用し、JAXAひまわりモニタでは、可視のRGB合成の図を掲載しています。
応援サイト、オープン
本日より、ひまわり9号/H-IIAロケット31号機打ち上げ応援サイトがファン!ファン!JAXA!にオープンしました。打ち上げに向け、随時情報をお届けする予定です。