「科学技術の『美』パネル展」でGPM/DPR「宇宙から見た台風の雨」画像が優秀賞

2016年4月15日(金)

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左:JAXA地球観測研究センター研究領域上席 沖理子、  右:JAXAGPM/DPRプロジェクトマネージャ 古川 欣司、
中:科学技術団体連合 有馬朗人会長


昨年春から巡回展示された“第56回科学技術週間における「科学技術の『美』パネル展」”で、全球降水観測計画/二周波降水レーダ「GPM/DPR」プロジェクトチームの作品「宇宙から見た台風の雨」が優秀賞を受賞しました。
4月15日(金)に科学技術振興機構 東京本部別館にて表彰式が開催され、GPM/DPRプロジェクトマネージャ 古川欣司と地球観測研究センター研究領域上席 沖理子が出席しました。

「科学技術の『美』パネル」展は、研究開発のなかで生まれた「美しい現象」「見たことのない」画像への驚きや感動を科学者だけでなくみんなで共有し、科学技術への興味をひろげる目的で、科学技術団体連合が主催する写真展です。
様々な研究機関の研究者から公募された画像のうち、厳選された20数点が全国の科学館などで巡回展示され、会場での投票アンケートにより優秀作品が選ばれます。

今回受賞したのは、人工衛星に搭載した雨雲スキャンレーダ(全球降水観測計画GPM主衛星に搭載した二周波降水レーダDPR)がとらえた2014年7月22日0時頃(日本時間)のフィリピン付近での台風10号の内部構造の画像です。
雨雲スキャンレーダは、CTスキャンのように雨雲の中の降水(雨・雪)の構造を立体的に見ることができます。赤色は降水の強い領域を、青色は降水の弱い領域を示しています。この時は高度15km付近まで降水が観測されており、非常に発達して台風の目も大きくなっていました。

全球降水観測計画では、全地球上の降水を高い頻度・高い精度で観測し、気候変動の解明のためのデータ取得や天気予報・台風予測・洪水予測の精度向上に利用されています。

画像1 : 雨雲スキャンレーダ(DPR)による台風10号の内部構造(三次元分布)の画像

画像2 : 雨雲スキャンレーダ(DPR)による台風10号の画像


古川プロジェクトマネージャのコメント

受賞作品では、台風の中の雨が美しく描かれていますが、台風は災害をもたらす原因でもあります。DPRの観測データは、2016年3月24日より、気象庁で定常的に利用され、日々の天気予報に役立っています。今後も、このような衛星データを継続的に提供することで、皆様のお役に立てるように、技術開発に努めてまいります。

沖研究領域上席のコメント

台風の内部の雨が均一に美しく観測できるのは、衛星から観測していることによっています。衛星から、地上観測とは違う相互補完的なデータを取得できることは、科学的、実用的に価値があります。我々の住んでいる地球の環境についての研究を、衛星観測データの特長を活かして、今後も進めていきたいと思います。




現在は “第57回科学技術週間「科学技術の『美』パネル展」” が実施されています。「The Heart of THE ROV(深海探査機の心臓)」「ナノの花一輪」などタイトルからは想像がつかない写真が多数あるようですよ。

美しい人工衛星の観測画像 ~あなたの感動を共有してね~

GPM/DPRをはじめ、その他の観測画像はJAXAデジタルアーカイブスでご覧いただけます。


雨雲スキャンレーダ(DPR)による降水の三次元分布(GPM/DPR)

GPMマイクロ波放射計(GMI)による降水の平面分布(GPM/DPR)

(「だいち2号」と「だいち」の比較)ブラジル熱帯雨林の2010年と2014年の比較結果


美しさを感じる画像がみつかったら、ぜひコメント欄などで共有してくださいね。


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