探査機の軌道をシミュレーションで体感

2015年12月2日(水)

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  • 人工衛星・探査機
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12月3日の「はやぶさ2」地球スイングバイ、12月7日の「あかつき」金星周回軌道投入と、深宇宙探査機のミッションがつづきます。

地上から探査機を直接肉眼で見ることはできません(※1)。でも、パソコンに探査機の旅路である「軌道」を表示させて、探査機の旅の様子を見ることができるんです!

そこで、いま世の中に公開されているソフトウェアをいくつかピックアップしてみました(※2)。「はやぶさ2」のみ対応のもの、「はやぶさ2」「あかつき」の両方に対応しているものがあります。
パソコンの操作が得意なかたは、シミュレーションソフトで深宇宙の旅を感じてみてください。

※1 肉眼では見られませんが、「はやぶさ2」は天文台が観測するキャペーンを、「あかつき」は金星を観測する催しが、それぞれ全国各所でおこなわれます。インターネットで検索してみてくださいね。
※2 ソフトウェアおよびイメージ画像の著作権・配布に関する権利は、各ソフトウェアの「提供元」にあります。入手およびご利用に際しての詳細条件は、提供元をご確認ください。

提供元:JAXAはやぶさ2プロジェクトサイト

多くの皆様からいただきました寄付金の一部を使用し「はやぶさ2から受信するいくつかの状態信号をリアルタイムで運用室に3次元表示させる仕組み」を実現しました。こちらは「はやぶさ2」の確実な運用に役立たせていただいております。


このたび、この仕組みのスピンオフとして、地球スイングバイを行う「はやぶさ2」の軌道や姿勢(ともに計画値)をパソコン上でインタラクティブに3次元表示できるソフトを公開いたしました。
12月1日から5日の間に、現在時刻に合わせて実時間で再生いただけますと、地球に近づいた後に加速して遠ざかっていく「はやぶさ2」の現在位置や姿勢(計画値)と地球の関係をリアルタイムで俯瞰することが可能です。

編集部の注目ポイント:

「はやぶさ2」中心の画面だけでなく、地球を中心としてスイングバイ時のはやぶさ2の軌道が見えるようになっている画面、臼田局から地平線と「はやぶさ2」の軌道がわかる画面があるぞ。

実際に運用に使っている本物の仕組みのスピンオフなので、事前にインストールや試用をすませて、スイングバイ当日はプロジェクトメンバーになった気分で「はやぶさ2」を見届けよう!

【はやぶさ2】学習教材ソフトウェア「太陽系大航海」―「はやぶさ2」3D軌道シミュレーション

※ 本ソフトウェアの公開は2016年3月末をもちまして終了となりました。

提供:宇宙技術開発株式会社

3D軌道シミュレーションソフト「太陽系大航海」では、自分の探査機を地球スイングバイ後の「はやぶさ2」に近い軌道から出発し、小惑星Ryuguに向けた宇宙航行をシミュレートできます。
小惑星Ryuguまでの飛行経路をシミュレートし探査機をRyuguにランデブーさせましょう。

編集部の注目ポイント:

地球スイングバイ後、新しい軌道に乗った「はやぶさ2」を模擬して、自分で探査機を小惑星まで連れていけるぞ。宇宙の旅を学ぼう!

提供元:国立天文台 4D2Uプロジェクト

国立天文台4D2Uプロジェクトが提供するMitaka(ミタカ)は、太陽系・恒星・銀河データを基にした「4次元デジタル宇宙ビューワー」です。地球から宇宙の大規模構造までを自由に移動して、天文学の様々な観測データや理論的モデルを見ることができます。

バージョン1.3.0 では、金星探査機「あかつき」の立体モデルと軌道が追加されました。12月7日の金星周回軌道投入を再現することができます。

また、小惑星探査機「はやぶさ2」の立体モデル、12月3日の地球スイングバイ、小惑星リュウグウの軌道も追加されています。メニューに追加されたプリセット機能から、探査機のイベントなどを簡単に再現できるようになっています。

編集部の注目ポイント:

天文学の視点から「はやぶさ2」「あかつき」のミッションがわかるぞ。
金星や小惑星リュウグウが、太陽系、銀河系、そして138億光年の広がりを持つ宇宙空間のなかでどんな位置づけなのかも探ってみよう。

【はやぶさ2】【あかつき】はや2スイングバイシミュレーション・あかつき金星周回軌道投入シミュレーション

提供元:Isana Kashiwai & Go Miyazaki

「はやぶさ2」、「あかつき」、それぞれの現在位置、姿勢、地球や金星までの距離などを、リアルタイムで表示するウェブサービスです。
FireFoxやChrome、Internet Explorer 11、Edgeなど最新のブラウザなら動くはず。AndoroidやiPhoneなどスマートフォンやタブレットでも動きます。

編集部の注目ポイント:

なんといっても、ウェブブラウザで再生・操作できるのが嬉しい。
気軽にグリグリ操作して、探査機が今どこにどんな状態でいるのか見てみよう!精密に再現された外観にも注目だ。