内之浦ツアー~打ち上げをもっと楽しもう!世界一愛されるロケット発射場

2013年8月21日(水)

  • 施設見学
  • ロケット
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「種子島が“世界一美しいロケット発射場”なら、内之浦は“世界一愛されるロケット発射場”だ」という声も聞かれるほど、内之浦と内之浦宇宙空間観測所は良好な関係を築いてきました。地元出身スターの久しぶりの帰郷を迎えるような、温かい歓迎ムードが町に溢れており、観測所との“心の距離の近さ”を物語っています。
こちらのページでは、公式見学場や宇宙関連スポットをご紹介します。
※マップ上の番号(1~9)を押すと内容をご覧いただけます。



1. 内之浦漁港
県内有数の水揚げを誇る良港であり、「はやぶさ」映画のロケ地にもなり、機体輸送時には受け入れ港ともなった縁のある場所。射点から直線距離で約3km。山の向こうから上昇するロケットを見ることができる。駐車場約850台。
2. 内之浦小学校
内之浦の中心部にある小学校の校庭を駐車場(約200台分)として開放。射点まで直線距離で約3.1km。地元の子どもたちの多くもここから打ち上げを見る予定だ。
3. 叶岳ボードウォーク
内之浦湾を一望する叶岳(標高187m)の「ふれあいの森」には、板敷きのボードウォークがある。射点は直接見えないものの直線距離は約3kmと近く、峰に連なるパラボラアンテナが見渡せる。打ち上げ当日は車両乗り入れが禁止され、麓の駐車場(天子山グラウンド:約150台)から運行されるシャトルバスで入山することになる。
4. 叶岳 芝生広場
叶岳の南斜面にある芝生の広場。射点までの直線距離は約2.8kmとさらに近い。直接射点は見えないものの、ロケットの轟音や振動が体感できる。駐車場となる内之浦中学校グラウンド(約200台)からシャトルバスで入山。
5.宇宙科学資料館
科学衛星や観測機器のモデル、M整備塔などの模型展示だけでなく、イプシロンロケットに連なる歴史を物語る“実物”も多く展示されている。日本初の人工衛星「おおすみ」の成功を報じた当時の新聞や、内之浦婦人会から贈られた千羽鶴は必見。内之浦宇宙空間観測所の敷地内にあるため、打ち上げ当日は休館の予定。
6. 糸川英夫 銅像
シャツの袖をまくって腕組みする「日本の宇宙開発の父」糸川英夫像は、生誕100周年となる2012年に建立された。目線の先には太平洋、腕時計は「おおすみ」の打ち上げ時刻を指し、台座には「人生で最も大切なものは逆境とよき友である」という氏の言葉が刻まれている。東京藝術大学教授・本郷寛氏の手によるもの。内之浦宇宙空間観測所の敷地内に立つ。
7. 宮原一般見学場
射点からの距離は約2.8kmでM整備塔が直接視認できる。つまり打ち上げ前の機体を見られるのはここからだけ。入場は車両単位での抽選制となり最終倍率は27倍にも上った。シャトルバス運行はなく、徒歩・自転車・送迎による入場も禁止。プラチナチケットともいえる「入場許可証」を持つ車両でのみ乗り入れが可能。
8. 岸良(きしら)海岸
公式見学場の中では射点から約8kmと最も遠いが、「はやぶさ」映画のロケも行われた絶景の海水浴場。ウミガメの産卵地でもあり、環境保全が行き届いている。トイレ、シャワー、更衣室が整備され、駐車場は約100台。穴場的な見学ポイント。
9. 内之浦惑星ロード
市街地から内之浦宇宙空間観測所に向かう国道448号線に架かる5橋には水星~天王星までの6つの惑星の名前が付けられている。各橋の親柱(欄干の端の大きな柱)には独特の意匠が凝らされ、興をそそる。例えば木星橋(ジュピターブリッジ)の親柱のモチーフは「おおすみ」。一本道なので全走破は容易で、道に迷う心配もない。


※見学場や交通の詳細は肝付町のWebサイトをご覧ください。
※記事のフルバージョンはPDFでご覧いただけます。「内之浦」誌上ツアー (JAXA's 051号 P.10-11 [PDF]