超音速で飛んでも騒音が少ない?!~夢の超音速旅客機の実現を目指して

2013年6月24日(月)

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今年の8月にスウェーデンでこれまでの研究成果を反映した形状の機体の滑空試験を行うのに先立って、5月30日に試験機の機体を公開しました。
試験機はアルミ合金製で全長約8メートル、重さ約1トンの無人機で細長く独特な「うねり」のある機首や機体後部の滑らかなで波打った形状が特徴で、これらの形状により機体後部から発生する衝撃波を減らす仕組みになっています。
8月の実験では、気球で機体を高度約30キロまで吊り上げてから分離・滑空させて、マッハ1.3まで加速し、地上の騒音を測ることにしています。
この技術を基に50人乗りの小型の超音速旅客機を開発すれば、英仏が共同開発し、2003年まで運用されていた超音速旅客機「コンコルド」の4分の1程度まで騒音を抑えられる見込みです。
静かな超音速旅客機が実用化されれば、仮に東京からマッハ2で飛行した場合、東はニューヨーク、西はロンドンまでなんと6時間以内に到着することが可能です。「ちょっとそこまで」という気軽な感覚で外国に行けるようになるといいですね!



ワード解説

超音速: 音速(約 340 m/毎秒 ( 時速 1,224 km/h)よりも速い速度。音速の何倍であるかをマッハ数で表す。
コンコルド: 英仏が共同開発した超音速旅客機。1976年から2003年まで27年間運用されていたが、飛行時に発生する衝撃波や燃費の悪さといった環境問題、大量の人員を安く運べる大型旅客機が主流となったことを受けて商業的には成功しなかった。


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