7/6(月)20時は「こうのとり」の運用を支える人々に注目!

2015年6月22日(月)

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「JAXA宇宙航空最前線」は、JAXAが研究・開発担当者の生の声を通して宇宙航空に関する最新トピックスや旬な話題を皆さまにわかりやすくご紹介する情報番組です。

27回目となる7月6日(月)20:00~は、「宇宙の定期便『こうのとり』~運用を支える人々~」と題して、「こうのとり」の運用を支える仕事について紹介します。
ゲストは「こうのとり」5号機の運用管制チームを率いるリードフライトディレクタの松浦真弓さん。

番組ナビゲーターはフリーキャスター石田紗英子さんがつとめます。
ニコニコ動画生放送でお送りする参加型の番組ですので、「こうのとり」について、素朴な疑問、期待、ご意見など、皆さんからのメールをお待ちしております。投稿フォームより、お気軽にお寄せください。

過去の放送はこちらからもご覧いただけます。

JAXA 有人宇宙技術部門HTV技術センター 松浦 真弓

番組の前にちょっとおさらい

HTV運用管制室ってどんなところ?

「こうのとり」2号機のHTV運用管制室の様子

筑波宇宙センターにあるHTV運用管制室(HTVMCR)は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)が国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送する際、「こうのとり」の飛行を安全に制御及び監視する設備です。
また、HTV運用管制室とNASAジョンソン宇宙センター(JSC)にあるミッションコントロールセンター(MCC-H)とは、協力・連携してHTVの運用業務を実施します。

HTV運用管制チームには、それぞれどんな役割があるの?

HTV運用管制チーム(HTV FCT)は、3シフト24時間体制で運用を行います。
運用計画の進行管理、HTVの状況のモニタリング・技術的な判断、NASAとの調整など、細かく担当に分かれ、遂行しています。そのチーム全体を率いるのがリードフライトディレクタのお仕事なんですね。

気分はフライトディレクタ! 運用ポジションの略語集

ちょっと専門的になりますが、フライトディレクタになったつもりで運用ポジションの名称を確認してみましょう。

HTV運用管制チームの役割と座席表

HTVGC:HTV運用で使用する設備及びネットワークの管理を行う。
COMM/DH:HTVの通信データ処理系の状況をモニタし、技術判断を行う。
CMD:手順書に従ってコマンド送信運用を行う。
HTVSYS:HTVのシステム運用状況を把握しNASAとの連絡・調整を行う。
S&MA:HTV FCTとは独立した立場で、安全とミッション保証の観点からHTV運用を評価し、HTV FCTに対し評価結果を報告する。

TRAJ:HTVの軌道・マヌーバ状況をモニタし、技術判断を行う。
GNC:HTVの航法誘導制御系運用の状況をモニタし、技術判断を行う。
PROP:HTVの推進系の状況をモニタし、技術判断を行う。
THERMAL:HTVの熱系および与圧部の環境制御系をモニタし、技術判断を行う。
POWER:HTVの電力系の状況をモニタし、技術判断を行う。

SYS-J:HTV運用手順の進行管理を行うことでHTV-FLIGHTをサポート。
RNDV:HTVのランデブに関する運用状況を把握し、NASAとの連絡・調整を行う。
HTV-FLIGHT:HTV FCT全体を統括し、HTV運用全体の最終決定を行う。
ARO:ランデブに関するNASAの専門家であり、JAXA/NASA間の調整を支援する。
ROE:再突入軌道、マヌーバ計画の独立評価、並びに、再突入時の安全監視を行う。
EP:HTV曝露パレット/非与圧キャリアの状況をモニタし、技術判断を行う。

PLAN:HTV運用計画立案を行う。実運用中における運用計画の見直しを行う。