2013年夏、2つのロケットを打ち上げ!

2013年5月30日(木)

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H-IIBロケット4号機とイプシロンロケット試験機の打ち上げ予定日が決まりました!?先陣を切るのは、H-IIBロケット4号機(画像はH-IIBロケット3号機の模様)。

H-IIBロケット3号機の打ち上げ
打ち上げ予定日 2013年8月4日(日)
打ち上げ予定時刻 4時48分頃(日本標準時)
打ち上げ予備期間 2013年8月5日(月)~2013年 9月30日(月 )
打ち上げ場所 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場



H-IIBロケット4号機による「こうのとり」4号機の打ち上げについて (プレスリリース)

日曜日の早朝の打ち上げ予定です。
搭載物は言わずもながこうのとり4号機(HTV4)。こうのとりはいわばカーゴ。搭載物の搭載物はこちらに随時掲載していきます。

宇宙ステーション補給機(HTV)[宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター]

なお、今回から三菱重工業株式会社の打ち上げになります。




そして、H-IIBロケットのおよそ3週間後、内之浦宇宙空間観測所からイプシロンロケット試験機が、惑星分光観測衛星(SPRINT-A)を打ち上げる予定です。



イプシロンロケットの打ち上げ(想像図/新塗装版)
打ち上げ予定日 : 2013年8月22日(木)
打ち上げ予定時間帯 : 13時30分~14時30分(日本標準時)
打ち上げ予備期間 : 2013年8月23日(金)~2013年9月30日(月)
打ち上げ場所 : 内之浦宇宙空間観測所


イプシロンロケット試験機による惑星分光観測衛星(SPRINT-A)の打ち上げについて
(プレスリリース)

初の打ち上げとなるイプシロンロケットは、高性能と低コストの両立を目指す新時代の固体燃料ロケットです。また、搭載機器の自立点検や、打ち上げ作業時間の短縮など、打ち上げ機器だけではなく、打ち上げシステムへの改革にも挑戦しています。より詳しい情報は、コラム「イプシロンロケットが拓く新しい世界」で詳しく紹介されています。

イプシロンロケットが拓く新しい世界[宇宙科学研究所]

また、イプシロンロケットが切り開く未来と、固体燃料ロケットの歴史がわかる図書もオススメです。

「新型ロケット イプシロンの挑戦」(発行:毎日新聞社)


惑星分光観測衛星「SPRINT-A」CG

イプシロンロケットで打ち上げる、惑星分光観測衛星(SPRINT-A)は、地球を回る人工衛星軌道から金星や火星、木星などを遠隔観測する世界で最初の惑星観測用の宇宙望遠鏡です。
「え? 世界初? ハッブル宇宙望遠鏡とかあるじゃん」というツッコミはなし! 惑星観測専用の宇宙望遠鏡としては世界初なんです。
SPRINT-Aのミッションは、惑星を専門に観測することです。今までは地上から観測すると大気に阻まれ、詳しく観測することができませんでしたが、宇宙空間からだとそれが回避でき、しかも長期間に渡り観測することができます。木星の衛星イオが作り出す、ドーナツ状のプラズマの状態や、火星大気の流出などを観測する予定です。SPRINT-Aのミッションの詳細は、JAXAのクラブの動画がオススメです。

極端紫外線分光で分かる惑星プラズマ環境と惑星大気流出[宇宙科学研究所]


なお、小型科学衛星プログラムは、専用の標準バスを活用することにより、従来よりも迅速かつ安価に科学衛星を実現することを目指しています。

世界最先端をめざすセミオーダーメイド型の衛星 澤井秀次郎[JAXAウェブサイト インタビュー]

惑星分光観測衛星 SPRINT-A[宇宙科学研究所]