探査機「ニューホライズンズ」が冥王星の観測を開始!
2015年1月28日(水)
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画像:冥王星に最接近(2015年7月予定)する「ニューホライズンズ」の想像図 (C)NASA/JHU APL/SwRI/Steve Gribben
2015年1月15日、米国航空宇宙局(NASA)は2006年に打ち上げられた探査機「ニューホライズンズ」が、足掛け9年間にわたる惑星間航行を終えて、冥王星の観測を始めたことを明らかにしました。
冥王星に探査機が接近して観測するのは史上初で、今年の7月には最接近する予定です。
探査機に積まれた赤外線や紫外線などを捉える7種類の観測機器で大気や地形のほか、最大の衛星「カロン」について詳しく調べることになっており、謎の多い「冥王星」について新たな発見が得られることが期待されています。
冥王星軌道の通過後は、さらにエッジワース・カイパーベルト内の別の太陽系外縁天体を探査、20年頃太陽系を脱出する予定です。
もっと知りたい
冥王星はとても遠くにあり、月よりも小さい冥王星は1930年に発見された岩石質の惑星で、氷と凍ったメタンでおおわれていると考えられています。1978年の衛星「カロン」発見により、その運動などから質量と直径は明らかになりましたが、地球の月の約3分の2と小さく、約40天文単位(*)という遠くにあるため、まだ多くの謎が残されています。2006年の国際天文学連合総会において「惑星」の分類から外れ「準惑星」と定義されました。 |
ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された冥王星 (C)NASA |
準惑星ってなに?1. 太陽の周囲を公転している |
(C)国立科学博物館 |