宇宙食はグッと身近に!

2013年3月12日(火)

  • ビジネス
  • 宇宙飛行士と国際宇宙ステーション(ISS)
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2013年4月20日(土)に、科学技術週間にちなんだイベントである「筑波宇宙センター特別公開」が行われました。宇宙の最先端に触れることができるイベントで、毎年たくさんの方が参加しています。ロケットや宇宙開発の今がわかる展示を始め、宇宙飛行士の講演や水ロケット教室など事前申込制となっている人気コーナーもあります。毎年楽しみにしている方はもちろん、初めて参加された方もいらしたと思います。また5月6月にも、沖縄宇宙通信所や勝浦宇宙通信所などで施設公開が行われました。みなさん、素敵な思い出がたくさんできましたか?

施設見学


宇宙食っておいしいの?

このようなJAXAイベントでよく聞かれるのが「宇宙食っておいしいの?」という質問です。宇宙飛行士によると「最近の宇宙食はとても美味しい」そうです。

今から50年ほど前、宇宙開発が始まったばかりの頃の宇宙食は、歯磨き粉のチューブのような形をしたパッケージからゼリー状やクリーム状の食べ物を飲み込んでいました。味はあまり美味しくなかったようです。やがて、乾燥させた食品を食べたり、お湯や水を含ませて調理する宇宙食なども開発されてきました。銀色や透明の真空パックに入った食事をとる宇宙飛行士の姿を見たことがありますよね。

現在では、国際宇宙ステーション(ISS)に長期間滞在する宇宙飛行士が地上にいるのと変わらないくらい、さまざまな食べ物を口にすることができるようになりました。また、長期滞在する宇宙飛行士が食べたいものを事前に試食して決めることもあります。

この写真は2012年7月にIISで撮影された宇宙食、メキシコ料理のトルティーヤです。私たちがレストランなどで食べるトルティーヤと同じように見えます。いまや宇宙では、こういったものも食べられるんですね。おいしそう!

メキシコ料理のトルティーヤ

JAXAでは国際宇宙ステーションで食べることができる12社28品目の「宇宙日本食」を認定しています。地上よりもちょっとピリ辛の味付けにしてあるカレー、一口サイズで食べやすいラーメンなどは、日本の宇宙飛行士のみならず、いろいろな国の宇宙飛行士からも「Good!」な人気メニューのようです。

ほかにも、サバの味噌煮や山菜おこわ、ようかんなども宇宙で食べられるんですよ。これなら長期滞在している日本人宇宙飛行士も、日本を身近に感じることができますね。いつの日か、火星を眺めながらレストランのフルコースディナーを楽しむ・・・なんてことができる時代が来るかも?!


宇宙日本食 (宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター)
認証された宇宙日本食 (宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター)