「だいち2号」、打ち上げ! 災害の状況や地形の変化の観測などで活躍が期待

2014年5月24日(土)

  • プロジェクト
  • 人工衛星・探査機
このエントリーをはてなブックマークに追加

H-IIAロケット24号機の打ち上げ(5月24日午後0時5分14秒)

東北大学/RISING-2

和歌山大/UNIFORM-1

エイ・イー・エス/SOCRATES

小型副衛星4基の分離も無事確認!
※日本大学/SPROUT衛星の放出方向がほかと異なるため画像なし

日本が世界に誇る「Lバンド地表可視化レーダ」で、大地の動きをしっかりと見る!

5月24日(土)午後0時5分(日本標準時)、陸域観測技術衛星「だいち2号」を搭載したH-IIAロケット24号機が、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。その後ロケットは正常に飛行し、打ち上げから15分47秒後に「だいち2号」を分離し、所定の軌道に投入したことが確認されました。

軌道投入後には太陽電池パドルの展開を行いました。引き続き地上との通信の確保、姿勢制御を行った後、ミッション機器の立上げなどを行い、打ち上げの約半年後から本格的な観測を始める予定です。

「だいち2号」は、東日本大震災の直後に被災地を撮影して復興活動に貢献し、惜しまれつつ運用を終えた「だいち」の後継機。地上の物体を見分ける能力や観測可能な範囲が向上した「だいち2号」の観測データは昼夜・天候を問わず国内外の災害状況の把握などに活用されます。

地形の変化を約2cmの精度で捉える

「だいち2号」は、地震に伴う地殻変動、台風や 津波による冠水など、災害発生時の被害状況を把握します。また、地滑りや地盤沈下など地形の変化を調べ、防災活動につなげます

先代「だいち」が捉えた震災直後の地形の変化
©Analysis by GSI from ALOS raw data of JAXA, METI

ロケット搭載カメラが捉えた「だいち2号」分離

さらに詳しく知りたい方はこちら