JAXA's 最新号(069号)が発行されました!

2017年7月1日(土)

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原則3ヶ月に一度、JAXAのプロジェクトに関する最新情報や、日本各地で宇宙航空分野の研究・開発に取り組むエンジニアたちの活躍を取り上げたレポート、美しく見ごたえのある画像を大きく掲載したビジュアルページなどもりだくさんの内容でお送りしている機関誌「JAXA's」。
7月1日、最新号(69号)を発行しました。最新号は下記のリンク先で公開しておりますので、どうぞご覧下さい!

今号の主な見出しはコチラ…

オープンイノベーションの拠点 宇宙探査実験棟

宇宙探査は予算規模が非常に大きなプロジェクトです。研究成果の最大化を図るために平成27年度にJAXAは宇宙探査イノベーションハブを立ち上げて民間企業の事業化や将来のイノベーションにもつながる共同研究型の研究開発を開始しました。月や火星を模擬した環境で探査ロボットの運用性や操作性の試験を行うとともに、小型月着陸実証機(SLIM)や月火星衛星探査計画(MMX)の実証試験にも使われる宇宙探査実験棟は日本の宇宙探査の将来を担う重要な施設です。本格的な運用開始を控えて、宇宙探査イノベーションハブのメンバーがこれからの目標、思いについて語っています。

火星は今も生きている 地下には生命が存在する可能性

太陽系探査が進み、近年数々の大発見がもたらされています。なかでも火星は地球に環境が似ており、生命が存在する可能性も考えられています。火星はどのような天体なのか、将来、どのような探査計画が考えられているのか、また、サンプルリターンをめざすJAXAの火星衛星探査計画(MMX)の意義と期待について東京大学で火星を研究する宮本英昭教授にお伺いしました。

「HOTALW」(ホタル)がつなげる将来航空機のカタチ

JAXAでは航空機の燃費性能向上を目指す「エコウイング技術」に研究に取り組んでいます。重量を減らしつつ必要十分な強さを持つ構造を設計するためには、飛行中の航空機がどのくらい変形するのかその変化の度合い(歪み)を知る必要があります。「HOTALW」(ホタル)は光ファイバーを使用して航空機の変形量を計測する技術の実証試験です。2017年11月に主翼の変形量を計測する試験を控えるプロジェクトメンバーにその目的と将来どのように役に立つのかについて聞きました。

建設を開始した臼田64mの後継アンテナ

八ヶ岳の北東端の深い山中にそびえたつJAXAの深宇宙通信用アンテナ。直径64mの巨大アンテナで太陽系の彼方からやってくる深宇宙探査機からのきわめて微弱な電波に耳をすませています。33年間の活躍してきた現在のアンテナが老朽化したため、2019年度の完成を目指して現在のアンテナからひと山越えた場所に新しいアンテナが建設中です。少し小さく(54m)なっても同等以上の性能を有するばかりでなく、より高い周波数の電波でのやり取りを通じて探査機からのより多くのデータを受信できる新アンテナ。現地で建設を見守る村田泰宏 臼田宇宙空間所長を訪ねました。

粒子をきちんととらえる、きちんと測る

地球近傍の宇宙空間にある放射線帯(ヴァン・アレン帯)の謎に迫るジオスペース探査衛星「あらせ」。「あらせ」はどのような仕組みで超高エネルギー電子を捉えているのでしょうか?超高エネルギー電子分析器(XEP)の開発を担当した東尾奈々研究開発員に聞きました。

乳酸菌を宇宙へ“JAXA×ヤクルト”の挑戦

宇宙の特殊な環境では骨密度の低下など人体にさまざまな影響があることがわかっています。将来の月や火星探査における宇宙長期滞在では宇宙飛行士の心身の健康管理は大きな課題となっています。市販のヤクルトにも含まれている乳酸菌「L・カゼイ・シロタ株」をISSに長期滞在する宇宙飛行士が摂取することでどのような効果がでるのか調べる実験がJAXAと株式会社ヤクルト本社の共同研究として始まろうとしています。地上の健康維持への貢献も目指すこの取り組みへの期待と今後の展望について同社中央管理センター研究管理センター所長の長南治博士にお伺いしました。

編集部Lotusがお勧めの記事~Pick up JAXA's~

P10-14「新型ロケットエンジン LE-9始動!」

JAXAが開発を進めているH3ロケットの第1段液体燃料エンジンLE-9の初の燃焼試験が種子島宇宙センターでついに始まりました。日本が世界に先駆けて実用化したエキスパンダーブリードサイクルを採用した高性能子大型エンジンの最新の開発状況についてH3プロジェクトチームの沖田耕一ファンクションマネージャに聞きました。

P.10-11