イプシロンロケット試験機、打ち上げ日の再設定について

2013年9月9日(月)

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 地上装置による姿勢異常の検知により8月27日の打ち上げを中止した、惑星分光観測衛星を搭載したイプシロンロケット試験機について、原因究明・対策の結果および特別点検の状況をふまえ、打ち上げ日を2013年9月14日(土)以降に行うこととしました。

 打ち上げ日および打ち上げ時刻については決まり次第また改めてご案内いたします。


 なお、9月8日(日)には、このたびの原因究明・対策および特別点検の一貫として、打ち上げ直前までを模擬したシーケンス点検(ランチャを旋回させ、機体を発射点上に露出した状態でのカウントダウンシーケンスの確認試験)を行い、計画通り実施されたことを確認しました。

イプシロンの打ち上げを応援してくださっているみなさまへ(2)

ご心配をおかけしたイプシロンロケットの準備作業ですが、9月8日に再リハーサルが終了し、あとは打ち上げるばかりとなりました。長かったイプシロンのフライトオペレーションもいよいよ大詰めです。
8月27日の打ち上げ延期では、内之浦に駆け付けてくださった方々をはじめ全国の応援いたただいた宇宙ファンの皆さんに残念な思いをさせてしまいました。悔しい気持ちは隊員を初めとした関係者の私たちも同じです。今回の打ち上げ中止は心身ともに緊張が頂点に達した瞬間のできごとであり、その後の毎日はとてもつらいものでしたけれども、私たちをいつも勇気づけ、後押ししてくれるのは宇宙ファンの皆さんです。あの日以来、多くの方々から激励のメッセージや温かいお便りをたくさんいただきました。応援メッセージがびっしり書かれた色紙やお守りまでいただきました。M-Vの最終号機から今日に至るまで、イプシロンロケットは宇宙ファンの皆さんと二人三脚で歩んできましたが、今ほどそれをありがたく感じることはありません。
イプシロンは、ロケット点検の自律化やモバイル管制など、超のつく革新技術に挑戦し、世界のはるか先を行こうとしています。今回のような困難をしっかり乗り越えていかない限り、このような新しい取り組みを実現することはできないと考えています。そんなイプシロンを応援してくださっている皆さんに応える唯一の方法は打ち上げの成功です。このただ一つの目的に向かって、隊員全員心をひとつにして、チーム一丸となって、勝利の瞬間を皆さんにお届けしたいと思っています。引き続き、応援よろしくお願いします。

イプシロンロケットプロジェクトマネージャ 森田泰弘


鹿児島から寄せられた応援の色紙