“L+362” (速報)第3回軌道補正マヌーバは実施せず。2回目までで十分な軌道精度に。
2015年11月30日(月)
- プロジェクト
- 人工衛星・探査機
L+362です。
地球スイングバイに向けた軌道微修正運用「軌道補正マヌーバTCM(*1)」は、当初3回実施を予定していましたが、11月26日に行った2回目のTCM後の軌道データ解析の結果、十分な軌道精度に達していることが判りました。これを踏まえ、第3回目の軌道補正マヌーバは実施しないこととなりました。
探査機の状態は良好です。
プロジェクトチームは引き続き探査機運用を続けています。
はやぶさ2プロジェクトサイト 運用状況速報(11月30日)より
軌道補正マヌーバの3回目(TCM3)は、行わないことに決定しました。
TCM2後の精密軌道決定の結果、地球スイングバイを行うにあたっては現在の軌道で問題ないことが確認されました。
(*1)TCM=Trajectory Correction Maneuver
<「はやぶさ2」航行ステータス>
2015年11月30日14時0分(日本時間) 現在
太陽からの距離 | : | 1億4,671万km |
地球からの距離 | : | 135万km |
赤経 | : | -107.68度 |
赤緯 | : | 29.34度 |
航行速度(対太陽) | : | 30.38km/s |
地球から見た「はやぶさ2」の方向
「はやぶさ2」と地球、太陽、小惑星1999 JU3 の位置関係(概略図)
はやぶさ2カウントアップレポート“L+(エルプラス)”とは―
打ち上げ後の経過時間を示す際、運用現場では「Launch(打ち上げ)」と「プラス○日」を組み合わせて「L+1(=エルプラスイチ)」と表現します(あくまでも一例ですが…)。
今後、「はやぶさ2」の航行ステータスなどをお伝えするにあたり、6年間という長いミッション期間での“時間経過”を皆さんと一緒に感じていきたいとの想いから、レポートタイトル名といたしました。
“L+”では、はやぶさ2広報担当者がミッション内容や運用状況にまつわるトピックスをお伝えしてまいります。