「こうのとり」5号機が大気圏再突入、ミッション完遂!

2015年9月30日(水)

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9月29日に国際宇宙ステーション(ISS)から離脱した宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)は、9月30日5:33(日本時間)頃に大気圏に再突入しました。

ISSのロボットアームから放出された「こうのとり」5号機(画像:JAXA/NASA)

9月29日 01:53 「こうのとり」5号機がISSから分離

地上からおよそ5.5トンの物資をISSに運んだ「こうのとり」5号機は、不用品4トンあまりを積み込んでISSから離脱します。
9月28日午前0時29分頃、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機の補給キャリア与圧部のハッチが閉じられたことが確認されました。
同日午後8時12分に、ISSのロボットアームによって「ハーモニー」(第2結合部)から取り外され、翌29日午前1時53分に油井宇宙飛行士が操作するISSのロボットアームから放出されました。
放出は、当初予定していた時間の直前にロボットアームが緊急停止したため約1時間半遅れました。油井宇宙飛行士はその時の様子を、こうのとりが「少し駄々をこねていました」とツイートしています。

「こうのとり」5号機のハッチを閉じる油井宇宙飛行士(右)ら(画像:JAXA/NASA)

アメリカ・ヒューストンのNASA管制室では、8月24日の把持(キャプチャ)の時と同様、若田宇宙飛行士がキャプコムを務めていました。

「こうのとり」5号機の分離時のHTV運用管制室の様子

「こうのとり」5号機の分離時のNASA管制室での若田宇宙飛行士(画像:JAXA/NASA)

この模様はYouTube 映像情報 でライブ中継され、現在も録画がご覧いただけます。

9月30日 05:33頃 「こうのとり」5号機が大気圏に再突入

ゆっくりとISSから離れていった「こうのとり」5号機はISS軌道からの離脱噴射を数回に分けて行い(軌道制御;マヌーバ)、9月30日午前5時33分頃に大気圏へ再突入しました。
これをもって、「こうのとり」5号機のミッションがすべて終わりました。

8月19日の打ち上げから大気圏再突入まで、およそ42日間にわたる「こうのとり」5号機のミッションを応援してくださったみなさま、ありがとうございました。