「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子を見に行こう!
2013年7月16日(火)
- イベント
- 人工衛星・探査機
![]() 光学顕微鏡で確認された微粒子 |
「イトカワ」の微粒子って?
![]() キュレーション設備での粒子ピックアップ |
見学に行く前に、「イトカワ」の微粒子について簡単におさらいしておきましょう。 |

画像:イトカワ由来と確定した岩石質の微粒子
JAXAは、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルに収められていた、サンプルコンテナ内の多数の微粒子が、イトカワ由来のものであることが判明したという発表を2010年11月16日に行いました。
コンテナから注意深く採取された微粒子は、まずSEM(走査型電子顕微鏡)により岩石質と同定。
さらに詳細な検討により、その成分比率は隕石の特徴と一致し、地球上の岩石とは合わないことが分かりました。またサンプルコンテナ内には、地球上の一般的な岩石(火成岩)の微粒子は存在しませんでした。これらのことから、微粒子はほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断するに至ったのです。
国内外のメディアは世界初の成果であるこのニュースを大きく報道しました。
2011年8月、サンプル初期分析の成果を伝える6編の論文が科学誌 『Science』 に掲載されました。
|
![]() 画像:「イトカワ」より持ち帰った岩石質の微粒子(150ミクロン)が『Science』 の表紙を飾った |