「はやぶさ2」/H-IIAロケット26号機 打ち上げ延期

2014年11月28日(金)

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2014年11月28日(金)の種子島宇宙センターライブカメラ

三菱重工業株式会社およびJAXAは、種子島宇宙センターからの小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)/H-IIAロケット26号機打ち上げを2014年11月30日(日)に予定しておりましたが、打ち上げ時間帯にかけて射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲の発生が予想されることから、打ち上げを12月1日(月)以降に延期することになりました。

今後、天候状況等を踏まえ、打ち上げ日について判断していきます。新たな打ち上げ日は、決まり次第プレスリリースなどでお知らせいたします。

打ち上げライブ中継・パブリックビューイングについて

11月30日(日)に予定していた「小惑星探査機『はやぶさ2』打ち上げ中継」は延期となります。新たな放送日時は、打ち上げ時刻決定後すみやかに告知いたします。恐れ入りますが、どうぞご了承いただけますようお願い申し上げます。
なお、ライブ中継配信協力先・パブリックビューイング会場によっては延期に対応した別日程の実施をしない場合がございます。各主催団体様の発信する情報をご確認ください。

「氷結層を含む雲」とは

雲の中の「氷結層」とは、0℃からマイナス20℃の温度域を指します。おおまかに言うと雲の中に氷の粒の層があるような状態です。
氷の粒が対流によりぶつかり合うことで電気が発生し、対流が激しい場合は落雷へとつながることが知られています。また対流があまりない場合でもロケットがその氷結層を含む雲を通ることにより雷を誘発してしまう可能性があります。雷の影響で、ロケットに搭載された電子機器などが影響を受けて正常な飛行を続けられなくなる可能性があります。
そのため、ロケットの飛行経路に「氷結層をふくむ、鉛直の厚さが1.8km以上の雲」が発生する場合は打ち上げない制約条件を設けています。


過去には、次のような延期事例があります。