イプシロンロケット、「2013年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞」に輝く!
2014年1月8日(水)
- イベント
- プロジェクト
- ロケット
1月6日(月)、日本経済新聞社が主催する2013年日経優秀製品・サービス賞(第32回)にて、JAXAが開発し2013年9月に試験機の打ち上げに成功したイプシロンロケットが「最優秀賞(日本経済新聞賞)」を受賞しました。
日経優秀製品・サービス賞は、毎年、特に優れた新製品・新しいサービスを日本経済新聞社が独自に表彰する賞で、32回目を迎えた今回は17点の最優秀賞が選ばれました。
日本経済新聞賞には、豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」(JR九州)、小型車「フィット ハイブリッド」(ホンダ)、セルフ式ドリップコーヒー「セブンカフェ」(セブン-イレブン・ジャパン)など昨年話題になった製品・サービスが選ばれており、イプシロンロケットは高性能と低コストの両立を目指す新時代の固体ロケットとしてこれらに並ぶ高い評価をいただきました。
なお、イプシロンは下図の各社のご協力の元、開発・製造が行われています。
イプシロンロケットについて詳しくはこちら:
2013年日経優秀製品・サービス賞について詳しくはこちら:
おさらい:ココがすごいよ!イプシロン
7日間の射場作業で打上げが可能に
M-Vロケットでは42日間かかっていた射場作業が、イプシロンロケットでは組み立てや点検などの運用を効率化することで、第1段ロケットを発射台に立ててから打上げ翌日までの作業期間が、わずか7日間にまで短縮可能になりました。
ロケットの知能化で自律点検を実現
M-Vロケットでは打ち上げ前の点検作業に多くの機材が必要で、手間と人手がかかっていました。イプシロンロケットでは、ロケットに搭載された人工知能で点検作業を行うので、点検のための機材をロケットにつなげる手間がなくなり、作業時間が大幅に短縮されました。
パソコン数台でモバイル管制
自律点検を実現したことで、打ち上げ管制業務もスリム化。パソコン数台と、それを操作する数人で打ち上げ管制が行えるようになりました。
M-Vロケット打ち上げ時の管制室の様子 |
イプシロン試験機打ち上げ時の管制センターの様子 |
コストを下げて高頻度に宇宙へ
イプシロンロケットは、組み立てや点検などの運用を効率化して、打ち上げにかかる費用を下げ、頻繁に打ち上げが可能になるシステムを構築しました。ロケットの打ち上げが日常的になり、宇宙をもっと身近に感じられる時代の実現を目指して、イプシロンロケットの新たな挑戦は続きます。