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人工衛星の金色の部分は何ですか?

人工衛星について

2013年2月27日(水) 更新
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人工衛星には、確かに金色をしたのもので衛星を包んでいるようになっている部分があります。
この金色をしたものは、「サーマルブランケット」というもので、外部から人工衛星に入ってくる熱を遮断するものです。

人工衛星の内部には当然いろいろな機械が入っており、それらの機器からの発熱によって、内部の温度は上昇します。
この温度上昇は、搭載している機器に悪影響や故障の原因となる恐れがありますので、ほとんどの衛星は放熱(内部に溜まった熱を宇宙空間に捨てる)するための工夫(たとえばラジエータの様なもの)がしてあります。

しかしながら、宇宙空間にある人工衛星は、直接太陽の光にさらされている部分の温度は100度以上にもなります。
また、真空であるため、日陰の部分は逆にマイナス100度以下にもなるという過酷な条件にさらされています。
従って、太陽に照らされることによって受ける熱が、衛星の内部に入ることを極力防ぐことが重要になります。

「サーマルブランケット」は、太陽からの熱が衛星の内部に侵入することを防ぐための、いわば、消防士が着用する耐熱服のような役割をします。
「サーマルブランケット」の素材や構造は以下のようなものです。

カプトン(透明な薄いセルロイドのようなもの)の裏面に銀あるいはアルミニウムを蒸着させます(鏡を作るような感じです)。この厚さは10マイクロメートルから20マイクロメートルと、とても薄いものです。
このカプトンを何枚も重ねますが、重ねるときに、カプトン同士の接触による熱伝導を防ぎ、断熱効果を高めるために、「ダクロン(紙のようなもの)」を間にはさみ込み、糸で縫い合わせます。
つまり、カプトンとダクロンのサンドイッチ構造になるわけです。

このカプトンとダクロンを、10層から20層も重ねますが、何層にするかはそれぞれの衛星の熱設計によって異なってきます。
このように、衛星を設計する段階では、熱を考慮して設計することは、非常に重要な要素となります。

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