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「はやぶさ2」行きは3年半もかかるのに、帰りが1年なのはどうしてですか?

「はやぶさ2」について,科学衛星や探査機について

2014年12月27日(土) 更新
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「はやぶさ2」は2014年12月3日に打ち上げられた後、地球の軌道とほぼ同じような軌道を通って太陽の周りを1周し、1年後の2015年12月3日に地球に戻ってきてスイングバイをします。つまり、実質的に「はやぶさ2」が地球から離れてから小惑星に到着するのにかかる時間は2年半となります。
ちなみに、スイングバイをするまでの最初の1年間は、イオンエンジンの試運転をしたり搭載機器のチェックをしたりする期間ですので、非常に重要な期間です。

では、行きが2年半で帰りが1年なのはなぜでしょうか? 

これは、行きと帰りで「『はやぶさ2』が目的地にどのような速度で着く必要があるのか」を考慮した結果です。

行きの目的地・小惑星リュウグウに近づいたら、「はやぶさ2」は小惑星と同じスピードまで減速してランデブー航行する必要があります。特に「はやぶさ2」のイオンエンジンは急な加速・減速・軌道の変更ができないので、速度調整には時間がかかります。
一方、帰りの目的地は地球ですが、いわば"ちょっと立ち寄ってカプセルを届け"て、その後は再び深宇宙に向かう予定ですので、地球のスピードと等しくなるよう減速する必要はありません。

なお、行き帰りの時間は地球と小惑星の位置関係によって大きく変わります。今回は、帰り(小惑星から地球)についてはタイミングがよかったためあまり時間が必要なかったということも理由です。

再び宇宙大航海へ臨む「はやぶさ2」第3回:イオンエンジン・化学推進の改良点
「スウィングバイ」と「万有引力の法則」

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