対談「自然と科学技術がみつめること」

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国立科学博物館の地球館には、「おおすみ」のエンジニアリングモデル、LE-5エンジン(実物)、初代「はやぶさ」の実物大模型のなどが展示されている。写真提供:国立科学博物館

対談「自然と科学技術がみつめること」

林良博(国立科学博物館 館長)

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山川宏(JAXA理事長)

2020年は、日本初の人工衛星「おおすみ」が、鹿児島県内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられてちょうど50年の記念すべき年。国立の唯一の総合科学博物館である、国立科学博物館(以下、科博)。地球や生命、科学技術に対する認識を深め、人類と自然、科学技術の望ましい関係について考えていくことに貢献すること。科博が携えている視座は、JAXAが携えている視座と交差する。日本のロケット開発や宇宙研究に関する資料の展示はもちろん、「おおすみ」の打ち上げ50周年を記念した展示やシンポジウムを開催(2020年2月)するなど、実際にJAXAと縁が深い科博の館長の林良博(よしひろ)さんとJAXAの理事長、山川宏が対談。自然と科学技術の関係性を見つめながら、両者の眼差しが交差する先にあるものを見つめる。

科学の持つ無数の物語にフォーカスしていく

山川

2020年2月の「おおすみ」のシンポジウム会場となった日本館講堂は、南極探検家の白瀬矗(しらせのぶ)さんも講演をなさった場所だと伺いました。

はい、白瀬さんの講演当時(1936年)は科博がまだ東京科学博物館の時代ですね。科博が創立したのは、1877年。それから約143年の月日が経ちましたが、我々は自然史・科学技術史に関する国立唯一の総合科学博物館として、長く皆さんに親しまれてきました。

国立科学博物館館長・林良博さん

国立科学博物館館長・林良博さん

JAXA理事長・山川宏

JAXA理事長・山川宏。対談はオンラインで行われた。

科博に展示されている「おおすみ」を打ち上げたラムダロケット用ランチャー実機。

科博に展示されている「おおすみ」を打ち上げたラムダロケット用ランチャー実機。
写真提供:国立科学博物館

山川

そのような歴史ある場所でシンポジウムを行えることに改めて感銘を受けながら、開会の挨拶をさせていただきました。何より科博には日本で最初に宇宙を目指すロケットとなった、ペンシルロケットの実物の展示をしていただいていますし、「おおすみ」のエンジニアリングモデルと、「おおすみ」を打ち上げたラムダロケット用ランチャー実機も展示いただいています。日本の宇宙開発史の原点となるものが、科博には揃っている。その安心感のようなものも感じながら、シンポジウムを行うことができました。

展示物はJAXA宇宙科学研究所の前身である、東京大学宇宙航空研究所時代にお借りして展示をしています。展示をはじめて50年近くになりますね。

山川

「乗り物」という観点で捉えてみますと、宇宙の乗り物であるロケットは、まだまだ月日が短いことに気づかされます。自動車が誕生して約250年、鉄道は約200年、飛行機は約100年ですから。

それでも50年という月日のなかで、例えば「はやぶさ2」は小惑星リュウグウへのタッチダウンとサンプルリターンを行うわけですから、これはすごいことですね。

科博に展示されている「おおすみ」のエンジニアリングモデル。

科博に展示されている「おおすみ」のエンジニアリングモデル。
写真提供:国立科学博物館

山川

「はやぶさ2」といえば、その前身となる「はやぶさ」が打ち上げられた年が2003年になりますが、実は2003年というのは、1970年に打ち上げられてから地球を周回し続けていた「おおすみ」が大気圏に突入した年でもあるんです。「おおすみ」から「はやぶさ」へ。擬人化するつもりはありませんが、それでも「おおすみ」の心が「はやぶさ」へと引き継がれたのだと、思わずにはいられません。「はやぶさ」は、私自身も研究者として開発に携わっておりましたので、そういう意味でも感慨深いです。

科学とはどこまでも厳密に科学的でなければならないと、私は思います。ですが、「おおすみ」の心が「はやぶさ」へと、山川理事長がおっしゃったように、科学にも人の物語が宿っていて、その物語を通じて科学の奥行きを感じたり、理解にもつながっていく。現在、公的・私的を含めて全国各地に5,700もの博物館がありますが、これまで文部科学省本省が所管していた博物館に関する事務を、2018年から文化庁が一括して所管することになりました。つまり博物館で取り扱う科学についてもまた、文化の一つであると。そういう視点で捉えていくとするならば、科学の持つ物語性にフォーカスしていくことは、可能性のひとつだと思っているんです。

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科博・地球館1F。宇宙史・生命史・人間史の壮大な物語をテーマとした、標本・資料と映像でたどる138億年を一望する時間の旅。地球館の展示室全体を繋げるシンボルゾーン。写真提供:国立科学博物館

山川

おっしゃる通り、物語性と言えば宇宙開発の裏側にも無数に存在しています。2020年11月にオンライン上で行ったJAXAシンポジウムでは、「おおすみ」の開発に携わった方のインタビューを収録して公開しました。そのなかで例えばL-4Sロケットは4機失敗。最終的に5機目で成功して、1970年2月11日、地球周回軌道に送ったその衛星こそが「おおすみ」だったという舞台裏を振り返る場面もありましたが、この打ち上げを支え、一番に応援してくださったのは、大隅半島で暮らす地元のみなさまです。こうした背景から日本で最初の衛星の名は、ロケット発射場のある大隅半島の地名に因んで「おおすみ」と名付けられたわけですが、これは日本の衛星に欠かせない物語のひとつだと私は思っています。

大隅半島で暮らす町民の方々による、「おおすみ」打ち上げ祝賀の旗行列
大隅半島で暮らす町民の方々による、「おおすみ」打ち上げ祝賀の旗行列

物語ということで科博の具体例をひとつ申し上げると、日本館の2階では、日本人の生活形態とともに発展していった家畜のグループのひとつに、「忠犬ハチ公」として有名な秋田犬の剥製を展示していますが、実は最近までは忠犬ハチ公の物語性をあえて抑えて展示していました。なぜなら科学的な観点から剥製を鑑賞いただきたかったからです。科学的な観点というのは、オオカミが人間に飼われる、いわゆる家畜化されるようになって、犬へと変化していき、やがて秋田犬という品種を作り出したのだという点です。その文脈をしっかりと知っていただきたい。そういう思いがあったからこそ特定の個体としての忠犬ハチ公に注目が集まらないように、あくまで家畜のグループのひとつとして展示するように心がけてきたのです。

科博・日本館の2階に展示されている秋田犬、別の名を忠犬ハチ公の剥製。
科博・日本館の2階に展示されている秋田犬、別の名を忠犬ハチ公の剥製。
写真提供:国立科学博物館

山川

そこから今の物語性を取り入れた展示を行うきっかけとはなんだったのでしょう?

きっかけはやはり科博にお越しくださるお客様から、「忠犬ハチ公はどこいますか?」という問い合わせをたくさんいただいたこと。その状況を見ながら、思い切って"この秋田犬の剥製は、こういういきさつによって忠犬ハチ公といわれた"という解説をつけるようにしました。博物館である限り、厳密な科学性は崩しませんが、博物館には様々な楽しみがある。その楽しみ方のひとつが物語性なのであれば、採用していくべきだと。あくまで忠犬ハチ公はひとつの例ですが、科博としてはこれからも博物館としての多様性を探求していきたいと考えています。

生命の起源は他の天体から飛来した?

山川

林館長は生物学の専門家でありますから生命と、宇宙開発のつながりについて感じられるようなお話もしたいと思います。地球から高度約400kmの軌道を飛行している国際宇宙ステーション(ISS)では、宇宙飛行士がさまざまな実験を行なっていますが、そのなかのひとつに「有機物・微生物の宇宙曝露と宇宙塵・微生物の捕集」実験、通称「たんぽぽ」計画という生命に関係する実験があります。

「たんぽぽ」計画については私も調べたことがあります。ISS「きぼう」日本実験棟で行われているこの実験には、非常に多くの大学、研究者が参加されているようですね。

山川

東京薬科大学とJAXA宇宙科学研究所が中心となって行われた実験ですが、具体的には、地球の周りを飛来する微粒子を捕まえて分析することで、宇宙から地球へ生命の原材料が飛来してくるか。地球上の生命が宇宙に飛び出しているのか。さらに地球上の極限環境で生きる微生物を宇宙環境に曝(さら)しても生存できるかについて、科学的な調査を行ってきました。

2015年に実験用装置がアメリカから打ち上げられていましたね。

山川

微粒子を捕まえる実験装置は「エアロゲル」という、とても軽く、まるで寒天のような素材でできています。このエアロゲルを「きぼう」の船外に設置して、宇宙空間を漂うアミノ酸などの有機物を含むと考えられる宇宙塵などを採収してきました。装置は約1年間、宇宙空間に曝露され、帰還宇宙船によって地上に持ち帰られました。そして新しいエアロゲルに交換し、これを2019年まで4回繰り返し、現在はその分析が行われています。

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「たんぽぽ」計画で地球低軌道から回収された宇宙塵衝突痕。直径1mm未満の微小クレーター。

地球の生命の誕生、生命の起源はどこでどのように育まれてきたのか?これについては地球上で生命が誕生したという説が有力ですが、一方で、生命の起源となる原材料は他の天体から飛来したとする「パンスペルミア説」もあります。私の知る限り、近頃はパンスペルミア説の高まりを感じているのですが、たんぽぽ計画とは、まさにこの説のいくつかの側面を実験により検証されているという認識でいました。

科博・地球館B3階にて展示中の「ナクラ隕石」。長さ約6cm。主に緑がかった輝石という鉱物でできている。

科博・地球館B3階にて展示中の「ナクラ隕石」。長さ約6cm。主に緑がかった輝石という鉱物でできている。写真提供:国立科学博物館

山川

おっしゃる通りです。また生命の起源に限らずに「他の天体から飛来した」といえば、科博の常設展示では「ナクラ隕石」という、火星からの隕石と考えられているものが展示されていますね。

ナクラ隕石とは1911年にエジプトの町ナクラに落下した隕石です。ナクラ隕石のもととなった岩石は、今から約13億年前に火星の火山活動によってできたと考えられています。その火山地帯に小天体が衝突し、その衝撃で岩石のかけらが宇宙空間に吹き飛ばされ、長い時間太陽系空間をさまよった後に、地球に落下したと。

山川

地球と火星のあいだで、物質の移動があったということ。それはかなりの確率でそうであろうということは理解しています。その上で生命はどうか?生命の移動もまたあるのではないか?と考える上で、パンスペルミア説のように、地球から火星へ、または火星から地球へと天体間で生命が移動する。例えば天体がぶつかって、その反動で小さな粒子が表面から爆発的に飛び出して、天体間を往復するということは、起きた時期によっては地球の生命にも間違いなく影響を与えているはず。そう考えますと、いろいろと想像が膨らんでいきます。
(※「たんぽぽ」計画では、地球の微生物が火星へ移動する最短時間に相当する3年間、宇宙空間で生存可能なことを証明しました。)

「はやぶさ2」によって、小惑星リュウグウの試料がもうまもなく帰還するところですが(対談日時は11月25日)、リュウグウは表面の岩石の中に有機物などを多く含むとされていますから、試料を調べることで、もしかすると地球の生命誕生に必要な物質が宇宙から運ばれてきた可能性があると、証明されるかもしれませんね。

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オーストラリアのウーメラ砂漠に着地した、「はやぶさ2」の再突入カプセル。

山川

はい、リュウグウは炭素を含む化合物である有機物のほかに、水も含んでいると考えられています。この炭素と水は、生命の最も基本的な要素であり原材料です。原材料となると、やはり生命の起源という話につながってきます。ですから今回、リュウグウの試料を分析することによって、生命の起源から太陽系の起源、はては宇宙の起源へと迫っていこうという、科学者たちの強い期待が寄せられています。

科博は博物館であると同時に、研究機関でもあります。自然史分野と科学技術分野でそれぞれの研究テーマをもった60名を超える研究者がおりますので、リュウグウ試料を始めとする研究において何かJAXAと連携できればと、つねづね思っています。

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「はやぶさ2」が採取したリュウグウの試料(黒い粒子)

方程式に支えられた宇宙工学と複雑な生物学

山川

私の専門である宇宙工学に必要不可欠な学問のひとつに、数学や物理学がありますが、私は学生時代からそれが好きでした。なぜ好きだったのか。その理由を紐解いていくと、先ほどの"物語性"の話に繋がるのですが、アインシュタインやニュートンといった物理学者の伝記を読むのが好きで、やがて物理や数学とはつくづく人の学問であるという認識を持ったことが大きいように思います。加えて例えばニュートンは、リンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を発見した、ということで知られていますが、これは"力の大きさは質量に比例し、距離の2乗に反比例する"ということ。この極めてシンプルな法則で、世の中のものの動きが基本的には表現できて、記述できる。あるいは計算できて、未来が予見できる。そしてそのような法則が宇宙科学にも応用されているところに、研究者である私自身、おもしろさを感じてきました。ですからそんな私の立場からみますと、林館長が専門とする生物や生命というものは、極めて複雑な分野であると感じています。

山川理事長がおっしゃるように、科学の魅力の一つは、まさにそこにあると思います。私自身も物理が大好きで、実は大学に進学するまでは生物学が大嫌いでした(笑)。例えば解剖学。200以上の筋肉にひとつひとつ名前がついていて、そのすべての名前を覚えなくてはいけないのですから。名前の由来はどれも興味深い物語に溢れているのですが、こんな膨大な数の名前を覚えなくてはいけないなんて、私の性に合わない。そう思っていたくらいなのです。風向きが変わったのは、大学に進学してからですね。覚えるものは相変わらずたくさんありましたが、それ以上に生物の多様性に関心を深めていったのです。

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科博・地球館3Fに展示されている、哺乳類、鳥類の剥製展示。地球環境の豊かさの証として、力強く生きていたときの姿が、剥製となって今もその魅力をたたえている。写真提供:国立科学博物館

山川

そのきっかけはなんだったのでしょう。

原点は、生まれ育った環境が大きいと思います。私の生まれは広島で、2歳の頃には父親の実家のあった富山で育ったのですが、辺り一面が水田地域で、水田というのは子供には遊びにくい場所で。唯一遊べるようになるのは、冬。雪が降って、かたく凍ることで、いつもは歩けない場所が歩けるようになります。それを富山弁では「空に乗る」と言って、はしゃいでいたことを覚えています。その結果、北海道の牧草地のような野原に憧れを持ちまして、そういう場所で牛を飼いたいと思っていたことが、大学の農学部畜産獣医学科に進むきっかけのひとつになっています。また、幼い頃から童話作家で戯曲家でもあった宮沢賢治の作品が大好きでよく読んでいたのですが、彼の作品には約160種類もの動物が登場します。つまり宮沢賢治とは、人間と動物の共生を深く考え続けてきた作家であったわけですが、私自身彼の作品を通しておのずと自然史に興味を持ちました。

ボイジャー1号が1979年2月1日に撮影した木星の写真。

ボイジャー1号が1979年2月1日に撮影した木星の写真。
©NASA

山川

林館長が詳しくお話しくださったので、私の原点についても少し触れますと(笑)、1977年にNASAの惑星探査機ボイジャーが打ち上げられたのですが、ボイジャーは木星、土星、天王星、海王星などの天体の姿を記録しました。それは人類の想像をはるかに超えるくらい美しい姿でしたが、ある日、そのボイジャーが撮った木星の写真が新聞の一面に大きく掲載されたのです。そして二面にはボイジャーの図と、軌道図が。地球からボイジャーはどのような軌道に乗って木星にたどり着いたのか、それを示す図が掲載されました。当時中学生だった私はそれを見たときに、美しい木星の写真よりも、そのボイジャーという探査機に惹かれてしまったのです。これはかっこいい、自分で作ってみたい。飛行計画も自分で考えてみたいと。

そのときの夢を叶えて今に至るわけですね。

山川

はい、それはとても恵まれたと思っています。そして探査機は、基本的にはニュートンの法則で表現できますし、計算できる世界です。つまり私自身はシンプルな宇宙工学の世界を通して、複雑な生命の解明に貢献したいと思い、研究者になった。そんな言い方ができるかもしれません。

人類の知識を広げてくため宇宙科学と、
生活に密着した宇宙・航空

科博が保管しているもっとも大きな標本は、日本唯一の純国産民間輸送機であるYS-11です。

山川

YS-11を保管していただいていること、JAXAは宇宙と航空分野を扱う機関として、非常に感謝しております。

YS-11は戦後、官民共同で開発されたプロペラ機ですが、試作機を除けば現存する最古の機体を、科博では1999年から羽田空港で整備・保管してきました。それを2020年、多くの人に見ていただくために、茨城県筑西市にあるテーマパーク、ザ・ヒロサワ・シティに移設したのです。科博では航空技術に関しては零式艦上戦闘機含めて様々なものを保管していますが、ザ・ヒロサワ・シティの施設内に航空ミュージアムを作っていただくことができましたので、今後も、科博が保管している航空技術を展示していけたらと考えています。

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YS-11。テーマパークのザ・ヒロサワ・シティにて一般公開するための組み立て準備中の様子。写真提供:国立科学博物館

山川

それはとても楽しみですね。先ほど宇宙工学は非常にシンプルな法則に支えられていると申しましたが、JAXAが取り組む宇宙航空の研究と開発は、とても多面的です。例えば年々課題となっている気候変動の問題。我々は宇宙や大気から様々なデータを取って、その問題解決に貢献していこうと取り組んでいますが、そのときよく思うことは、宇宙や航空の視点だけでは解決には至らないということ。結局、気候変動とは海洋ともつながっていくことですし、つまり他の分野とつながって連携していかなければ、本当の意味では前進していかないのです。

科博の外観。

科博の外観。
写真提供:国立科学博物館

おっしゃる通りです。科博もまた自然史と科学史の両方を扱う博物館として、それはつねに意識をしている点です。そしてどんなときも歴史的考察を非常に大切にしています。また、科博はもともと「教育博物館」として出発していますが、教育ではなく、本人が自ら学習する。その支援をする立場であるという気持ちで臨んでいます。それは科学的なものの見かたを自分で好きになっていく、ということですね。そのお手伝いを、展示と学習支援という活動を通じて、科博としてはこれからも取り組んでいきたいと思っています。

山川

今のお話を受けて我々JAXAとしては、宇宙や生命の謎を解き明かし、人類の知識を広げてくため宇宙科学、地球科学も大切なのですが、同時に私たちの生活に密着した宇宙、航空とは何か?その両方の観点から様々な研究・開発に取り組んでいきたいと思っています。

JAXAも科博も老若男女問わず、すべての生活者を対象としていますね。そういった意味でも、JAXAとは様々な面で連携を図りながら、人々が地球や生命、科学技術に対する認識を深めていく、そのお手伝いができたらうれしいです。

山川

こちらこそぜひ、よろしくお願いします。

Profile

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写真提供:国立科学博物館

独立行政法人国立科学博物館
館長
林 良博 HAYASHI Yoshihiro

広島県生まれ、富山県育ち。コーネル大学客員助教授などを経て東京大学農学部教授。その後、東京大学総合研究博物館館長、副学長を歴任。山階鳥類研究所所長、第20、21期日本学術会議会員、2013年より現職。趣味はアジアの農山漁村への冒険的一人旅。イヌをこよなく愛する。

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JAXA
理事長
山川 宏 YAMAKAWA Hiroshi

初代「はやぶさ」の飛行計画に携わり、水星探査計画「ベピ・コロンボ」では初代プロジェクトマネージャを務めた。その後、京都大学生存圏研究所教授、内閣官房宇宙開発戦略本部事務局長などを経て現職。以前は、山登りを楽しんでいたが、最近は、町中を散歩して古い物を発見するのが趣味。

取材・文:水島七恵

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