2026 BEYOND EARTH 宇宙探査の最先端

人類の活動領域の拡大

宇宙へは行くだけではなく、新たな価値創造を求められる時代。
持続的な宇宙探査活動の確立を目指すとともに、新たな科学的知見の創出や人類の活動領域の拡大、地上における技術革新などが期待されています。
特に2026年度は、たくさんの見どころがあります!是非ご注目いただき、応援をお願いします。

はやぶさ2拡張ミッション(はやぶさ2♯)HAYABUSA 2 Extended Mission HAYABUSA2# #SHARP = Small Hazardous Asteroid Reconnaissance Probe

プロジェクト概要

「はやぶさ2」は、2014年に打ち上げられ、2020年に小惑星「リュウグウ」から表面物質(サンプル)を地球に持ち帰ることに成功しました。
サンプルは世界中の研究者によって分析が進められ、多種類の元素や鉱物、そしてアミノ酸をはじめとした核酸塩基を含むさまざまな有機物が確認されただけでなく、液体の水も発見されました。
地球の水や生命とどのように関係するか、解き明かしていくことが今後の研究課題です。

2020年12月6日に地球にカプセルを届けた後、ミッションを延長して「拡張ミッション」(愛称は「はやぶさ2♯」)として運用が続いています。拡張ミッションにおける探査予定天体は、小惑星の「トリフネ」と小惑星「1998 KY26」です。

イベント説明

2026年7月5日には、小惑星トリフネの近くを通過して観測するフライバイ探査を行います。
「はやぶさ2」に搭載されているカメラ等の観測装置でより詳細なサイエンスデータを取得するためには、衝突しないギリギリの距離まで小惑星に接近する必要があり、最接近距離1km程度に挑戦します。
小惑星に対する相対速度は秒速約5kmなので、非常に高い軌道誘導精度が求められます。
そのような技術を獲得できると、小さな小惑星に探査機を衝突させることもできるようになるので、小惑星などから地球を守る「プラネタリー・ディフェンス」の活動に貢献できるものとなります。

※太陽の周りの周回数

火星衛星探査計画MMXMartian Moons eXploration

プロジェクト概要

火星衛星探査計画(MMX:Martian Moons eXploration)は、世界初の火星圏(火星の衛星フォボス)からのサンプルリターンを行う計画です。火星の2つの衛星フォボスとダイモスを観測、さらに、火星の衛星フォボスに着陸して、サンプルを採取して、地球に帰還することを目指しています。

火星衛星の起源や火星圏の進化の過程を明らかにし、地球型惑星における生命が誕生・居住可能な環境の起源を探るとともに、火星圏への往還技術や新探査地上局を使った最適な通信技術等、これからの惑星や衛星探査に必要とされる技術を修得します。

イベント説明

JAXAを中心にNASAやフランス国立宇宙研究センター(CNES)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、NASAやESAなどが参加する国際的プロジェクトで、2026年度に種子島宇宙センターからH3ロケットでの打上げを予定。火星圏到着は2027年度、地球帰還は2031年度を予定しています。

二重小惑星探査計画HeraBinary asteroid system Exploration Hera

プロジェクト概要

Heraは欧州宇宙機関(ESA)が実施する地球近傍の二重小惑星の探査計画で、日本は熱赤外カメラの提供や科学研究で参加しています。NASAのDART計画と連携して、史上初の本格的な「プラネタリー・ディフェンス」の技術実証を行うとともに、惑星の形成・進化の過程の理解に迫ることを目指しています。

イベント説明

Heraは2024年10月7日に打ち上げられ、2026年11月に小惑星ディディモスに到着した後、ディディモスとディモルフォスの両小惑星の探査を開始する予定です。
特に先行して打ち上げられたDART探査機の衝突の影響による軌道や自転の状態や、DARTによる衝突クレータの形や大きさを詳しく調べます。さらに標的である小惑星の物性や物質を半年かけて詳細に観測します。「はやぶさ2」で実績のある熱赤外カメラの後継機器(TIRI)を搭載しており、さらに衝突現象の科学や小惑星の地質学、ダイナミクス、熱物性などの科学の研究で大いに貢献します。

水星磁気圏探査機「みお」Mercury Magnetospheric Orbiter MIO

プロジェクト概要

BepiColombo(ベピコロンボ)はJAXAとESAが協力して進める国際水星探査計画です。JAXAが担当する水星磁気圏探査機「みお(MMO)」とESAが担当する水星表面探査機MPOの2機の探査機を同時に水星周回へ送り込み、総合的な観測を行う大規模な国際協力ミッションです。地球の10倍にもなる強い太陽光による水星の灼熱環境や、軌道投入の難しさから、これまでに、水星を探査したのは2機だけで、十分な観測データがありませんでした。2機の探査機により、水星の磁場・磁気圏・内部・表層を初めて多角的・総合的に観測します。

イベント説明

2018年10月にフランス領ギアナから、「みお」はMPOと結合された状態でアリアン5ロケットにより打ち上げられました。合計9回もの惑星スイングバイを経て、2026年11月21日 (UTC)に水星周回軌道へ投入される予定となっています。到着後、2026年12月10日 (日本時間)に「みお」は分離され、アンテナやマストを伸展した後に観測を開始します。