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宇宙実験室 03 - My人工衛星を作るのだ! テスト編

いよいよ博士たちの衛星が完成しました。早速打ち上げ! ...ではなく、テストです。本物の人工衛星は、打ち上げる前に様々なテストを行います。宇宙は空気がありません。そのために、日なたは数百度、日陰はマイナス数百度になります。打ち上げ時の激しい振動や、ロケットが出す轟音にも耐えなければいけません。そういう厳しい条件にちゃんと耐えられるかどうか、打ち上げ前にテストするんです。なにしろ、打ち上げてしまったら修理に行けませんから、テストって、重要ですね。 ですが、博士たちはJAXAのホンモノ施設が使えるわけではないので、身の回りで使えるものでテストします。

テストするぞ!

低温テスト

まずは低温に耐えられるかのテストです。宇宙には空気がないので、太陽の光が当たらない場所はものすごく冷たくなります。機体をできるだけ冷やしましょう。ひんやり。

高温テスト

次は高温に耐えられるかテストします。空気がないところでは太陽の光が当たるとものすごく熱くなるんです。今度は機体をできるだけ温めます。ぽかぽか。

真空テスト

もちろん宇宙には空気がありません。空気がないところでも衛星が動くかどうかのテストもしなければなりません。衛星を大きな袋に入れて空気を抜きます。きゅううう。

振動テスト

衛星が打ち上げられるときには、ものすごい振動が加わります。衛星はとても精密に出来ていますが、この振動に耐えなければなりません。機体を細かくランダムに揺らします。がたがた。

音響テスト

ロケットの打ち上げではとても大きな音が出ます。音というのは空気の振動なので、もの凄く大きい音は衛星を壊してしまうことがあるんです。機体に大きな音をぶつけます。ぼえー。

落下テスト

今回博士たちが作った衛星には回収カプセルが搭載されています。ちゃんとパラシュートが開くかどうか高い所から落としてテストをしておかなければいけません。ひゅーっ。

テストクリア!

どうやら、博士たちの衛星は無事全てのテストを終えたようです。テストの結果は良好。振動テストで少し部品が外れたりしましたが、各部のネジを締め直して、少し手直しすれば大丈夫そうです。他のテストでは大きな問題は起きていません。

いよいよ本番

さあ、いよいよ本番に挑みます。本番は、もちろん宇宙... ではなくて、相模原の宇宙科学研究所(ISAS)のキャンパスで行います。本物の人工衛星の開発が行われている場所です。うまくいくかなあ、どきどき。

To Be Continued...

宇宙実験室ノート

もちろん、本物の人工衛星のテストはこんなものじゃありません。

たとえば、宇宙では真空と低温が同時に起きます。博士たちの実験のようにどちらかだけということはありません。こうした環境を再現するために、JAXAや人工衛星の開発を担当している企業には「スペースチャンバ」と呼ばれる人工衛星がすっぽり入るような大型の容器が用意されています。この容器の中に人工衛星を入れ、中を真空にした上でマイナス数十度という極低温まで冷やして、宇宙空間と同じような環境を再現します。ひんやりどころじゃありませんね。

この中がミニ宇宙

もちろん、振動テストもこんなに生易しいものではありませんし、音響テストも150dBというとんでもない大音量で行われます。人間が耐えられるのは120〜130dBと言われていますが、150dBはその100倍もの音量になりますす。こうなると「音」というより「衝撃」ですね。

ここから音が出る

このように、人工衛星の開発では、厳しいテストを何度も繰り返して、本当に宇宙に行く前に問題が起きそうな箇所を見つけ出して、その対策を取るんです。

[2013.9]

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