衛星バスシステム電気系担当

川原田 円かわはらだ まどか


ユーザの人たちにいぶき2号は役立っているね、と言われたい。親心から頑張って来いよ、と宇宙へ送り出したい気持ちです。

大まかにいうと、衛星はバス機器とミッション機器に大別されます。ミッション機器が実際に地球を観測し、バス機器は電力・通信・姿勢など基本的な機能を担う部分で、私はバス機器の電気系を担当しています。バスは信頼性が大事なので、試験計画や試験方法がきちんとしていて正しいデータが取れているのか、計画通りにならなかった場合のバックアップがあるのかなど細かいところを見つつ、開発仕様との整合性がとれているのか大きいところも見ながら手を抜かずにやることを心がけています。もともとは天文学者で研究を続けながら天文衛星という地球を周回しながら天体をみる衛星を開発していたので地球観測衛星は今回が初めての挑戦でした。時には辛くやめたくなることもありますが、基本的には新しいことを様々な人と協力しながら楽しくやりきろう!という姿勢で取り組んでいます。もうひとつは仕事にメリハリをつけて家族との時間も大事にしました。子どもたちは打ち上げを見に行きたい、と積極的には言ってこないですが(笑)機会があれば打ち上げを家族で見に行く計画をしようと思っています。

2018年10月19日(金)更新