品質保証、安全性担当

齊藤 宏明さいとう ひろあき


チームの中では、衛星開発の流れを経験していた数少ないひとりでしたので立場を考えて、メーカーとの仲介役をきっちりやろうと心がけていました。

衛星をロケットに乗せる時には安全審査があるのですが、無事安全審査が通過できるように、また衛星の不具合が出た時にその処置でいいのか、などを考えて開発を支えていく担当です。一般的に不具合は早い段階で出しておいた方が後々のスケジュールに与える影響は少ないのですが、後々に不具合が出てしまうとスケジュールへの影響が大きくなってしまいます。これまで衛星メーカではシステム設計をしていたので、自分で一から作るほうが好きなので、JAXA内の仕事にもどかしさもありましたが、こういうプロセスもあるのかと勉強になりました。衛星メーカでは、いぶき初号機ではバス設計を、いぶき2号では提案書も一部担当し、毎日夜中まで取り組んでいたのを覚えています。いぶき2号が無事に打ち上がり宇宙へ行ければ、自分の取り組んできたことも振り返りきっと感動するのかもしれません。ただ、今はまだまだほっとすることはできないですね(笑)

2018年10月17日(水)更新